2015年 7月 ~ 2015年12月
■ 過去の『一言』(2001~2023) |
<[目次へ] [前頁] [次頁] > |
(2015年12月31日) 【年賀状】 | [▲ 先頭へ] |
生徒の皆さん一人一人のことを考えました。サミット・ゼミの授業納めは昨日でした。その授業納めの日の早朝、生徒の皆さんへの年賀状を書きました。学年ごとに印刷するフォーマットには2~3行書き込めるスペースを設けてあります。今年を振り返り来年への期待を込めて、私の気持ちを凝縮したメッセージを考えました。難しい大学入試の問題を解くときのように集中していました。
|
(2015年12月24日) 【本屋へ行こう】 | [▲ 先頭へ] |
仕事柄よく本屋さんへ行きます。今月に入ってうつのみや本店へ行った時、学習参考書のコーナーである本が目に留まりました。『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』という本でした。手にしてペラペラめくってみると、参考になるノートの作り方が紹介されていました。学習参考書のコーナーには参考書や問題集だけではなく勉強法に関する本も並んでいます。
|
(2015年12月17日) 【余力を残さない】 | [▲ 先頭へ] |
中3クラスの皆さんと個別反省会をしました。期末テスト、実力テストそして模擬試験の結果を受けて私立、公立の志望校について話し合いました。今回の反省会では、6名中4名に勉強に対する努力のレベルを聞いてみました。自分が持つ能力を10として、現在の力の出し具合を自己評価するものです。
|
(2015年12月10日) 【スイングバイ】 | [▲ 先頭へ] |
先週木曜日(12/3)に、小惑星Ryuguを目指す「はやぶさ2」が、地球に接近し地球の引力を利用して軌道修正しました。スイングバイというそうですが、そのようなことが可能なこと、そしてそれを実現する技術力に感動を覚えました。
|
(2015年12月03日) 【力を蓄えるチャンス】 | [▲ 先頭へ] |
定期テストは力を蓄えるチャンス。アクタス9月号の特集、大学受験・不合格体験記に登場したある学生が語っています。その学生は、その場しのぎで暗記し、テストが終わった瞬間に忘れていたとのこと。対策が遅れ一夜漬けに近い状態で定期テストに臨んでいたそうです。
|
(2015年11月26日) 【OECD教育調査資料】 | [▲ 先頭へ] |
昨日の新聞各紙で、教育への日本の公的支出がGDP(国内総生産)比で最下位を脱していないと報道されました。これは、経済協力開発機構(OECD)が前日24日に発表した「図表でみる教育2015版」の内容を受けた報道でした。11月5日付けの本欄で、日本の教育に対する公的支出がGDP比で少ないと述べましたが、正にこの状態が続いていることになります。
|
(2015年11月19日) 【英語で自己紹介】 | [▲ 先頭へ] |
充実した英会話練習でした。先週の本欄で述べた通り14日の中3クラスで英会話練習をしました。今年度の中3クラスは夏休みから人数が増えて、これまでは文法の確認やテスト・模試対策等に追われていました。大きな目標であった統一テストが終わり、期末テスト対策まで少し余裕があったので試みてみました。
|
(2015年11月12日) 【中3生、試練の時期】 | [▲ 先頭へ] |
中3生が受ける地域統一テストが昨日実施されました。夏休み後の大きな目標のテストですから、夏期講習終了時に統一テストに向けた勉強法を説明しました。ゼミの授業も先月後半からは50分の実戦問題を繰り返して備えてきました。大きなテストを前にして中3クラスの皆さんは一様に緊張していました。緊張をほぐすような話もしましたが、彼らのテスト結果が気になるところです。
|
(2015年11月05日) 【先生が本来の仕事をするには】 | [▲ 先頭へ] |
教育現場の問題点を一言で言うと何か。高校の先生になった元生徒に尋ねました。彼の答えは、学校に求められる教育内容の増加とそれに伴う教師の多忙化でした。教育活動とは、授業で行われる知識・技能の習得、学校で過ごす時間すべてを通して行われる道徳教育、授業や家庭での指導にまで踏み込んだ体育・健康に関する学習とのこと。これは現行の学習指導要領に書いてあるそうです。要するに、いろいろあって本当に大変だということです。
|
(2015年10月29日) 【英語の教科書の活用 その3】 | [▲ 先頭へ] |
ある受験参考書で高校英語の勉強法が紹介されていました。ノートの左側に英文解釈の教科書の英文を写し、右側に各英文の和訳を書く予習をし、学校の授業で自分の和訳が正しいかどうかチェックするというものでした。難しい英文ではしっかり考え、英文構造を見抜けない場合は、ここがわからないという問題意識を持って授業に臨みます。私はこれが英語の勉強の基本だと思います。
|
(2015年10月22日) 【英語の教科書の活用 その2】 | [▲ 先頭へ] |
やりきれない思いになりました。頑張る生徒がかわいそうでした。今月は各高校で2学期の中間テストが行われており、英語は通常授業に代えてテスト対策の特別授業を行いました。英文解釈の試験範囲を復習する特別授業については本欄で何回かご紹介しています。
|
(2015年10月15日) 【おかげさまで17周年です】 | [▲ 先頭へ] |
明後日10月17日はサミット・ゼミの開校記念日です。おかげさまで17周年を迎えることができました。生徒の皆さん、ご父兄の皆さんに支援し続けて頂いたおかげです。本当にありがとうございました。
先日本屋さんに行き必要な本を買った後、平積みされている文藝春秋11月号が目に入りました。「大特集 日本再興の鍵は教育にあり」という赤いキャッチコピーのアピール力は、私に2度目の会計をさせるのに十分でした。その特集は、お馴染みの池上彰さんと作家・元外務省主任分析官である佐藤優さんの対談の形でした。最初のテーマは「教育の究極の目的とは何か」で、池上さんは「よき納税者を育てること」、佐藤さんは「信頼の醸成」と述べました。それぞれに説明が必要ですが、ここでは省略します。 私とは異なる観点からの主張で、そんな見方もあるのだなぁ、と感じました。私は、教育の目的とは、将来世の中に出た時に活躍できる、あるいは自己実現できる素地を作ることと考えています。ビジネスマン時代に然るべき仕事ができたのは、学生時代に様々な知識を得て、思考力を磨いたことがベースにありました。 様々な知識と思考力の掛け算で人間の総合的能力が決まるという、2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊東大名誉教授の言葉は、上記の経験に基づく私の考え方に正に符合します。また、NHK番組「マイケル・サンデルの白熱教室」のハーバード大学サンデル教授は、「最高の教育とは、自分自身でいかに考えるかを学ぶことである」と述べています。 大学入試、高校入試が直接的な目標ですが、将来を見据えて学力を伸ばすという土台に立って、これからも中高生の皆さんを導くつもりです。また、自分自身の勉強も怠らないようにする覚悟です。18年目もどうぞよろしくお願い申し上げます。 |
(2015年10月08日) 【後置修飾】 | [▲ 先頭へ] |
金沢の中学では今月に入り2学期の中間テストが行われています。中3の英語の試験範囲には非常に大切な分野が含まれています。それは後置修飾と言われるもので、1つのまとまった語群が後ろから前の名詞を修飾する文構造です。
|
(2015年10月01日) 【英字新聞の効果は?】 | [▲ 先頭へ] |
先週の本欄でご紹介したアクタス9月号の不合格体験記からもう1つ。現役の時にニュ-ヨーク・タイムズを原文で読んでいた人がいました。得意な英語をさらに伸ばすためでしたが、入試英語の得点力アップには直結しなかったとのこと。基本を大切にする姿勢が欠けていたと分析しています。予備校で英単語の品詞や句、節の解読に取り組むことで、長文をしっかり読めるようになったそうです。
|
(2015年09月24日) 【不合格体験記】 | [▲ 先頭へ] |
先月発売のアクタスに面白い特集がありました。大学受験の不合格体験記です。浪人を経験して合格した大学生がそれぞれ現役時の反省を語っています。合格体験記はよくありますが、不合格体験記はあまり目にしません。合格体験記は当然参考になりますが、考えてみれば、不合格体験記の方が、受験生に心底から迫るのではないでしょうか。
特集記事を読むと、正直で説得力ある反省点が山盛りでした。「現役合格できなかった最大の理由は自分の力不足を素直に認めていなかった点」や「(数学の問題を)解けない現実を直視するのが怖くて過去問練習をろくにしなかったこと」は、自分の実力を冷静に把握することの重要性を語っています。現実を直視しなければならないのは、社会に出てからでも全く同じであり、課題を解決したり、何事かを成し遂げたりする際に最も重要なポイントです。 基礎をおろそかにして教科書レベルの理解不足が根本にあったと分析した大学生がいました。部活に忙しかった大学生は、定期テストや小テストをその場しのぎで受け、力を蓄えるチャンスを無駄にしたと分析しました。間違えた問題のやり直しが苦手克服の王道であるのに、模範解答を読んで何となく理解した気になって満足していたという分析もありました。 これらの反省点は、現役生だけではなく高1生、高2生にも大いに参考になります。不合格の体験記は大学受験に向けた至言集、金言集のように感じます。素晴らしい情報なので、ゼミの高校クラスの皆さんにも紹介しています。皆さん真剣に聞き入っています。自分のことを言われていると感じている人もいるようです。 |
(2015年09月17日) 【石川の学力】 | [▲ 先頭へ] |
石川県の小中生の学力は素晴らしいものでした。先月25日に文部科学省が全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)の結果を公表しました。小学6年、中学3年は、調査された国語、数学(算数)、理科の全10科目で全て全国4位以内でした。
|
(2015年09月10日) 【習得してもらうことの難しさ】 | [▲ 先頭へ] |
物を教える難しさを改めて感じたことがありました。それは、8月23日に行われた石川県総合模試の数学、1次関数の問題です。
|
(2015年09月03日) 【夏期講習の通知表】 | [▲ 先頭へ] |
先週末、中3クラス夏期講習が終了しました。通常授業より時間も回数も増やして5教科全ての授業をしたので、終了後は小さな達成感がありました。しかし、生徒の皆さんの学力アップを確認して初めて安心できます。これは模試や各学校の実力テストではっきりします。彼らの成績は、彼ら自身の頑張りを示すだけではなく、夏期講習の授業に対する私への通知表でもあります。
|
(2015年08月27日) 【大学受験の心構え その2】 | [▲ 先頭へ] |
大学入試に関するオリジナル資料が幾つかあり、それぞれのタイミングで高校生の皆さんに配布しています。「大学受験の心構え」もその1つで、2009年12月24日付け本欄でご紹介したことがあります。ある受験雑誌をまとめた資料で、「志望校を決めることが受験勉強の第一歩」がキーワードの1つです。毎年秋に高2の皆さんに配っています。
高2生にとって大学入試はまだ遠い先のことのように思えますが、勘定してみると、彼らが受けるセンター試験まで約1年5ヶ月です。入学してから1年5ヶ月になりますから、丁度中間地点です。そろそろ受験を意識しても良い頃です。本欄で何回も述べているように、高3になってから頑張ろうと思っても、他の皆も頑張るので成績を伸ばすことは易しくありません。従って、今から来年の春休みまでの7か月間は大きな意味を持ちます。 先ずは、これから学んでいく分野を苦手分野にしないようにしっかり勉強することが必要です。大学受験とは高校での勉強の集合体ですから、これはまさしく受験勉強そのものとも言えます。そして、できるだけ時間的な余裕を作って、既習の苦手分野をつぶしていくことが望まれます。 進学校では高2の秋からクラスの雰囲気が変わってくると言われます。大学入試が意識されるからでしょう。当ゼミ高2クラスでも、9月に入り学校祭が終わった時点で「大学受験の心構え」を配ろうと思っています。受験を意識した上で、9月からの勉強の一つ一つを大切にして欲しいというメッセージのつもりです。 |
(2015年08月20日) 【高1生、単語の壁】 | [▲ 先頭へ] |
5月6日に開講した高1クラスは3ヶ月余り経過しました。各高校の定期テスト、全国模試をその時々の目標にしながら授業を進めています。視野の遠い先には、センター試験や2次試験を捉えています。
|
(2015年08月13日) 【中3生、中期計画における夏休みの勉強その2】 | [▲ 先頭へ] |
中3クラス夏期講習の最大の特徴は数学です。理科・社会は中1・2の総復習をしますが、数学は重要分野の問題練習に特化します。その重要分野とは、方程式文章問題、1次関数、三角形の合同・平行四辺形の証明の3分野です。統一テストを含めて今後の実力テスト・模試に必ず出題される分野であり、時間に余裕がある夏休みに徹底的に攻めます。キーワードは、深く考えること、解法パターンを覚えることの2つです。
|
(2015年08月06日) 【中3生、中期計画における夏休みの勉強】 | [▲ 先頭へ] |
長い夏休みも半分ほど経過しました。サミット・ゼミ中3クラスの夏期講習も丁度折り返し地点に差し掛かっています。通常授業では英語・数学・国語200字作文を学習していますが、夏期講習は5教科全てが対象です。理科・社会は1、2年の総復習をしています。
|
(2015年07月30日) 【東芝事件】 | [▲ 先頭へ] |
東芝の不正会計事件では、先週、歴代3人の社長が辞任しました。その後も会社幹部が引責辞任したり、報酬を返上したりしています。第三者委員会の報告書には「上司の意向に逆らえない企業風土」「トップが現場を追い込んだ」という衝撃的な指摘がありました。日本を代表する企業での不祥事は、経済的にも社会的にも影響を及ぼしています。私は、会社上層部からの不正指示に対して、中間管理職や一般社員がどのように対応したのか非常に気になります。正論を曲げずに左遷された社員もいるでしょうし、ただひたすら耐えた社員もいることでしょう。
|
(2015年07月23日) 【努力の人】 | [▲ 先頭へ] |
先週の本欄で灘校と開成学園の教育に関する本について触れました。先週ご紹介した教科書の大切さ以外にも印象に残ったことがいくつかあります。その内の1つが、灘校に通う人たちについての記述です。灘校生も大半が「努力の人」だったそうです。その部分の記述は次の通りです。
|
(2015年07月16日) 【やはり教科書が基本】 | [▲ 先頭へ] |
朝日新聞に勤務する大学時代の友人から、参考までにと、朝日学生新聞社が発行した本をもらいました。中高一貫校の東西の雄である灘校と開成学園についての本で、この2つの学校がどのように生徒を指導し、教育しているのかが書かれています。各校OB数人のインタビューも掲載されていて、その中に教科書の大切さを述べたものがあり、印象に残りました。
|
(2015年07月09日) 【特別授業での対話】 | [▲ 先頭へ] |
各高校では先月末から今月初めにかけて定期テストがありました。5月に開講した高1クラス(英語)の皆さんとは、今回初めてテスト対策の特別授業を行いました。英文解釈の教科書の試験範囲を復習するテスト対策の授業については本欄で何回かご紹介しています。
|
(2015年07月02日) 【英語ができれば入試に強い】 | [▲ 先頭へ] |
本日、新聞各紙に生徒募集のチラシを折り込みました。今回のチラシのキャッチコピーは「英語ができれば入試に強い」にしました。長い間、「少人数制で伸ばします」というコピーを使っていましたが、2年前から少しずつ替えています。折込チラシのキャッチコピーは、ご父兄の皆さんへのメッセージですから、何が良いか考えて悩みます。今回はサミット・ゼミの強みを活かしたコピーにしました。
入試における英語の強みはその確実性です。あるレベルに達すると英語は安定的に得点できるようになります。センター試験の英語筆記は200点満点です。マーク式模試でコンスタントに170点から180点取れるようになれば、センター本番で160点を割ることはほとんどありません。中3生がうける模試で80点以上取れる実力になれば、70点以下になることはなくなり、入試本番でも80点以上取れるはずです。 数学には英語とは違う怖さがあります。かなりの実力があっても大きく得点を落とすことがあります。数学のセンター試験は時間との勝負という側面がありますから、ちょっとした計算ミスや勘違いで失敗してしまいます。高校入試でも同様で、ある問題で考え込むと時間がなくなりパニックに陥ることがあります。 私は現役で受けた大学入試は英語で失敗しました。単語力が不足している、文法が完全ではない、英作が苦手という状況でした。浪人の一年間でこれらを克服して、英語が一番の得意科目になりました。英語がわかるようになるためには地道な努力が必要です。その際、どのように勉強するかが非常に大切です。英語克服は簡単ではありませんが、正しい勉強法で積み重ねた努力は十分に報われます。 |