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塾長からの一言

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高3、最後の授業

明後日(2/25)の大学入試2次試験を前にして、今週月曜日に高3クラスの最後の授業を行いました。高3クラス5人の中には中2の開講の時から通ってくれた生徒さんが3人います。彼らとは5年間も一緒に勉強したことになります。非常に感慨深いです。

5年間を振り返ると、人間の成長の逞しさを感じます。高校入試を乗り越え、大学入試を目指す中で英語や数学の実力を伸ばす姿を身近で見守ってきました。難関大学の入試問題にも十分対応できるまでに伸びてきた過程は中高生の力強い成長を感じさせてくれました。コツコツと努力を積み重ねることの重要さだけではなく、物事に取り組む際の素直さの重要性についても感じました。

彼らの成長を喜ぶと同時に、自分自身の責任も感じます。生徒の皆さんがしっかり実力を伸ばせるよう導かなければなりません。入試を大きな目標にして勉強していますが、社会に出る準備をしているという側面もあります。一人一人は異なるので、個性に合わせてコミュニケーションを取る必要があります。特に、何か課題がある場合にどのように話すかは非常に難しい問題です。

今月2日の本欄で述べた通り、2次試験に向けての心構えについては新たにプリントにまとめて配布しました。月曜日の授業では本番会場での注意点について述べました。授業の締めくくりには、人生を生きる上でのアドバイスもしました。明日の夕刻には激励のLINEをするつもりです。今は生徒の皆さんの健闘を祈るばかりです。

新たな試み

金沢市立の各中学では今週から来週にかけて期末テストが行われています。中2クラスでは、冬休み明けの実力テストの後から準備してきました。この期末テストが終わった後にある試みを計画しています。それは英語の速読練習です。速読練習は、従来、中3の夏期講習から始めていました。11月の地域統一テストが最初の目標で、3月の公立高校入試の時点で然るべきレベルに達していることを狙っていました。

中2クラスでの試みには過去にも例があります。現在社会人4年目になっている教え子達が中2の時でした。上手く導けば中学生は十分に対応してくれることを感じた事例です。この時は、英語の5文型でした。主語、動詞、目的語、補語をS, V, O, Cとして、第1文型SVから第5文型SVOCまでを教えました。中2の11月頃でした。もちろん最初は難しそうでしたが、彼らは直ぐに慣れました。英語が得意になっていったことは言うまでもありません。

今回の挑戦には伏線があります。冬休み明けの実力テストに備えて、英数とも中3生が受ける模試の過去問を解きました。試験範囲が中1、2分野である7月の過去問を使いました。英語の成績がかなり良い中2の皆さんですが、模試過去問には苦戦しました。その原因を尋ねると、問題文が長くて時間が足りなかったとのことでした。

石川県の公立高校入試の英語は難しいです。昨年の平均点は39.9点でした。その前は40点代が3年続きました。第3問の会話文、第4問の長文とも問題文が長いです。しかも、それぞれ英文資料、英語の説明がついたグラフに関する英文です。因みに、昨年の第4問は36行の英文で、10年前の2012年の長文問題(グラフ無)は27行でした。(2011年は25行、2010年は23行) 資料やグラフに関する大量の英文を読まなければならないので平均点は下がるはずです。

中2クラスの英文速読練習は来週後半から始めます。彼らが受ける最初の模試は7月初旬ですから、それまでにかなり練習を重ねることができます。7月の模試でどのような成果が見られるのか楽しみです。速読練習は彼らが受験する来年の公立高校入試が大きな目標です。そして、この速読の技術は4年後の大学入学共通テストにつながります。共通テストの英語リーディングは速読できなければ時間内に解けないからです。来週水曜日(2/22)発行の「金沢情報」に掲載する広告の中に「中学英語を完璧にして高校へ。」との記述があります。この速読練習はその要素の一つです。

英語の授業をアピール

タウン情報誌「金沢情報」今月22日号が学習塾特集を組みます。今回も広告を掲載する予定で、今週火曜日に原稿が完成しました。「ココにも注目!」欄で、英語の授業をアピールしました。「中学英語を完璧にして高校へ。大手予備校に負けないシステムで大学入試へ導く。」が原稿の一部です。

本欄で何回か述べている通り、私自身の中高生時代、英語は得意科目ではありませんでした。分かっているのか、分かっていないのか「微妙」な状態でした。英語に対する曖昧さが端的に出たのが現役で受けた早稲田大学の入試でした。100点満点の46点位だったと思います。数学と国語はきっちり得点できていましたが、英語が足を引っ張り不合格でした。

当時は名古屋に住んでいましたので河合塾に一年間通いました。河合塾でしっかり勉強して英語が出来るようになりました。得意だった数学の偏差値を超える得意科目になりました。浪人して英語が分かるようにならなければ、日産自動車の国際法務や輸出の仕事をこなすことはできませんでした。また、英語が得意になったことが学習塾を始めることにもつながりました。

学習塾を始めて試行錯誤で授業内容を工夫してきました。英語の授業、特に高校クラスの授業に自信が持てたのは、毎年の2次試験問題を掲載した問題集に書かれていた監修者の一節を読んだ時でした。河合塾の講師の方による受験生に対する英語の勉強法についてのアドバイスでした。さらに、名古屋の河合塾で浪人した教え子が、参考にして下さいと、浪人後に教材を渡してくれました。私の授業方針と一致していました。自分の浪人時代を思い出して高校クラスの授業を進めていたわけではありませんが、自然に河合塾と同じような授業内容になっていました。

高校入試や大学入試に英語があるから英語を勉強しているのではありません。グローバル化された今の社会では国際交流の場でも海外ビジネスの場でも英語が出来ないと活躍することはできません。社会に出て通用する英語力を身に付けるために大学入試を目標にして英語力をつけることが非常に重要です。自分自身が英語を克服した経験と24年間の授業の経験を基に、これからも中高生の皆さんを導いていくつもりです。one of the best in Japan を目指します!

2次試験に向けて

高3クラスの皆さんは、共通テストの結果を受けて2次試験の出願を終えました。共通テストの英語、数学、国語は時間との戦いという側面があり、思い通りに得点することはなかなかできません。今までの経験から言えば、期待通りに得点できる人は20-30%ではないかと思います。今年も人それぞれでした。2週間前(1/19)の本欄で述べた通り、1/20に一人一人と出願について相談しました。彼らの人生に影響する重要な相談でした。

新しいプリントを作りました。2次試験に関するアドバイスをまとめたプリントです。大学に進んだ先輩の生徒さん達には受験が終わった後、受験勉強の様々な点についてアンケートに答えてもらっています。その項目の中に「2次試験に対する心構え」があります。1/20の出願相談の後、今までのアンケート結果を読み返し、参考になるコメントをまとめました。

2次試験本番に向けての気持ちの持ち方、当日の気持ちの持ち方、当日の問題への取組み方について貴重なコメントが並んでいます。「C、D、E判定の人は特攻隊のような気合で挑んでくるので、A、B判定でも油断しないこと。」はD判定からの逆転合格を果たし、涙の合格報告をしてくれた生徒さんのコメントです。今の時期の生徒の皆さんにとって非常に参考になります。

上述のアンケート全体をまとめた資料は昨年春に渡してあります。今回のプリントは「2次試験に対する心構え」の内容を詳しくしたもので、私からのアドバイスも加えました。ラストスパートをする彼らに対する私からの激励を込めたプリントになりました。このプリントは今週月曜日(1/30)に配布しました。2/25の2次試験までは3週間です!