塾長からの一言
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2025年1月30日
明日(1/31)は私立高校の入試があります。中3の皆さんにとって最初の関門です。1/12(日)の模試以降、ゼミでは星稜高校と金沢高校の入試過去問に挑戦してきました。模試の問題形式は公立高校入試と同じですが、私立高校の入試問題は異なります。星稜高校、金沢高校それぞれに「らしさ」を感じます。
授業で生徒の皆さんが入試問題を解く前に必ず自分で問題を解いています。問題を解く上でのポイントを掴み、問題量と制限時間のバランスを確認するためです。今年も冬休み中の冬期講習が終わった頃に、両校の昨年の英語と数学の問題を解きました。星稜高校の英語の問題に驚かされました。それは第2問の問1の発音問題です。
2020年までの大学入試センター試験では、英語の第1問は発音・アクセント問題でした。それを受けてだと思いますが、星稜高校の入試でも発音・アクセント問題が出題されていました。2021年に共通テストに替わってからは全てが読解問題になり発音・アクセント問題は出題されなくなりました。星稜高校がどのように対応するか興味を持っていました。同校は翌2022年の入試に発音・アクセント問題を出題しました。「さすが、星稜」と思ったものです。しかし、2023年の入試にはその問題はありませんでした。「それゃ、そうだよね」と思いました。
大学入試の流れを受けて発音・アクセント問題の出題を止めた星稜高校は昨年2024年の入試で発音問題を復活させたのです。この復活の背景には英語の入試問題を担当された先生方の間で議論があったと推察します。共通テストで出題されないのだから出題の必要はないという意見と、英語にとって発音問題は重要だという意見がぶつかったことでしょう。結果として、出題されました。「英語を勉強する時に単語の発音に注意しましょう!」というメッセージになったと思います。星稜高校の見識を感じました。
因みに、出題された2問の内の一つは’first’の’ir’と同じ発音の単語を選ぶものでした。私は日本人にとって難しい発音の違いが二つあると考えていますが、その内の一つです。’heard’と’heart’の発音は違うのです。発音問題を復活させただけではなく、素晴らしい問題を出題しました。さすが、星稜!
授業で生徒の皆さんが入試問題を解く前に必ず自分で問題を解いています。問題を解く上でのポイントを掴み、問題量と制限時間のバランスを確認するためです。今年も冬休み中の冬期講習が終わった頃に、両校の昨年の英語と数学の問題を解きました。星稜高校の英語の問題に驚かされました。それは第2問の問1の発音問題です。
2020年までの大学入試センター試験では、英語の第1問は発音・アクセント問題でした。それを受けてだと思いますが、星稜高校の入試でも発音・アクセント問題が出題されていました。2021年に共通テストに替わってからは全てが読解問題になり発音・アクセント問題は出題されなくなりました。星稜高校がどのように対応するか興味を持っていました。同校は翌2022年の入試に発音・アクセント問題を出題しました。「さすが、星稜」と思ったものです。しかし、2023年の入試にはその問題はありませんでした。「それゃ、そうだよね」と思いました。
大学入試の流れを受けて発音・アクセント問題の出題を止めた星稜高校は昨年2024年の入試で発音問題を復活させたのです。この復活の背景には英語の入試問題を担当された先生方の間で議論があったと推察します。共通テストで出題されないのだから出題の必要はないという意見と、英語にとって発音問題は重要だという意見がぶつかったことでしょう。結果として、出題されました。「英語を勉強する時に単語の発音に注意しましょう!」というメッセージになったと思います。星稜高校の見識を感じました。
因みに、出題された2問の内の一つは’first’の’ir’と同じ発音の単語を選ぶものでした。私は日本人にとって難しい発音の違いが二つあると考えていますが、その内の一つです。’heard’と’heart’の発音は違うのです。発音問題を復活させただけではなく、素晴らしい問題を出題しました。さすが、星稜!
2025年1月23日
大学入学共通テストが先週末(1/18, 19)に実施されました。私の初詣は共通テスト初日の土曜日です。今年も1/18の早朝に尾山神社へ行き、高3だけではなく中3の受験生の皆さんの健闘を祈願しました。家族や自分自身のことの祈願はおまけです。今年もお賽銭を奮発(?)しましたので、効能あらたかだと信じています。
2021年1月にセンター試験から共通デストに替わりました。4年後の今年、2022年4月からの新しい学習指導要領に対応して共通テストが変わりました。大きく変わったのは、国語の現代文が2問から3問に増えて試験時間が80分から90分になったこと、数学ではⅡBがⅡBCになり試験時間が60分から70分になったこと、情報が追加されたことです。英語はほとんど変更ありませんが、昨年までは大問6問で小問を合わせて全部で英文10問だったのが、小問がなくなり大問8問までの英文8問になりました。すっきりした感じです。
共通テストの英語と数学を解くことは、私にとって学習塾を継続する力をキープしているか否かを判断する試金石です。共通テストの問題を解けなくなったらゼミは辞める覚悟です。今年も既に解き終わり、まだまだ大丈夫であることを確認しました。我が母校に合格できる水準を保っています。ただし、近年は集中力の衰えを感じています(泣)。全て読解問題である英語(制限時間80分)で、英文を長時間読み続けることにはかなり辛いものがあります。
英語リーディングの平均点(1/22発表の中間集計)は59.65点で、昨年(平均点51.54点)より高くなりました。大問6の物語文が少し分かりにくかったですが、それほど難しい問題ではありませんでした。昨年より約700語減ったとはいえ、全てで約5,600語ありますから、速読が絶対条件です。いろいろな種類の英文が出題されているものの全てが読解問題なので、大学入試の英語の問題として欠陥があると思います。何故、文法・語法問題、発音・アクセント問題が出題されないのか非常に疑問です。
数学では1A、今年から新しくなったⅡBCの平均点はそれぞれ56.66点(去年51.38点)、56.69点(去年57.74点)でした。1Aの噴水をテーマにした2次関数の問題、ⅡBCのメダカの池の水草をテーマにした対数関数の問題など出題者の工夫が感じられました。センター試験から続く誘導形式に慣れること、前半に難問がある場合の時間の使い方などのポイントを感じ取りました。
英語・数学とも共通テストの問題を解くことで感じたポイントは高校クラスの授業にフィードバックするつもりです。英語での速読の必要性、数学で要求される絶対的計算力そして制限時間の使い方については中3クラスの皆さんにも話すつもりです。
2021年1月にセンター試験から共通デストに替わりました。4年後の今年、2022年4月からの新しい学習指導要領に対応して共通テストが変わりました。大きく変わったのは、国語の現代文が2問から3問に増えて試験時間が80分から90分になったこと、数学ではⅡBがⅡBCになり試験時間が60分から70分になったこと、情報が追加されたことです。英語はほとんど変更ありませんが、昨年までは大問6問で小問を合わせて全部で英文10問だったのが、小問がなくなり大問8問までの英文8問になりました。すっきりした感じです。
共通テストの英語と数学を解くことは、私にとって学習塾を継続する力をキープしているか否かを判断する試金石です。共通テストの問題を解けなくなったらゼミは辞める覚悟です。今年も既に解き終わり、まだまだ大丈夫であることを確認しました。我が母校に合格できる水準を保っています。ただし、近年は集中力の衰えを感じています(泣)。全て読解問題である英語(制限時間80分)で、英文を長時間読み続けることにはかなり辛いものがあります。
英語リーディングの平均点(1/22発表の中間集計)は59.65点で、昨年(平均点51.54点)より高くなりました。大問6の物語文が少し分かりにくかったですが、それほど難しい問題ではありませんでした。昨年より約700語減ったとはいえ、全てで約5,600語ありますから、速読が絶対条件です。いろいろな種類の英文が出題されているものの全てが読解問題なので、大学入試の英語の問題として欠陥があると思います。何故、文法・語法問題、発音・アクセント問題が出題されないのか非常に疑問です。
数学では1A、今年から新しくなったⅡBCの平均点はそれぞれ56.66点(去年51.38点)、56.69点(去年57.74点)でした。1Aの噴水をテーマにした2次関数の問題、ⅡBCのメダカの池の水草をテーマにした対数関数の問題など出題者の工夫が感じられました。センター試験から続く誘導形式に慣れること、前半に難問がある場合の時間の使い方などのポイントを感じ取りました。
英語・数学とも共通テストの問題を解くことで感じたポイントは高校クラスの授業にフィードバックするつもりです。英語での速読の必要性、数学で要求される絶対的計算力そして制限時間の使い方については中3クラスの皆さんにも話すつもりです。
2025年1月16日
中3の皆さんは今週日曜日(1/12)に今年度7回目の模試がありました。先週受けた統一テストと併せて公立高校の出願校を判断する重要なテストです。模試結果は一週間後に判明します。ドキドキしながら待つことになります。
テストにおいて一番心配な科目は数学です。数学は失敗し易い科目だからです。前半の問題に手こずって時間をかけたのに解けなかった場合、パニックに陥って後半の本来解ける問題も解けなくなるのが失敗の典型例です。数学が得意な人でも起こりうるケースです。1/12の模試では大問2がポイントでした。第1四分位数や中央値を扱うデータ分析の問題でした。小問1は簡単ですが、小問2がかなりの難問でした。配点7点とはいえ、この小問をパスすることができたかどうかが勝負の分かれ目だったと思います。
中3の皆さんには確保すべき目標点を設定するように話しています。平均点を50点と想定すると、泉丘であれば80点がgood、75点が及第点、で70点が確保すべき点数になります。二水であればそれぞれ75点、70点、65点になります。確保すべき点数は決して高くはありませんから楽な気持ちで数学の試験に臨めそうですが、これが決して簡単ではありません。上手くいかないケースが多々あります。
また、平均点が50点とは限りません。平均点が40点位に下がる難しいテストでは70点や65点を確保する必要はありません。生徒の皆さんには、実際に解いていて今回は難しいと感じたら、想定平均点を下げて自分の確保点も下げるように指示しています。もちろんこれと逆のこともあります。
この指示を守ることも容易ではないので、今年度からある試みを実施しています。教室で模試過去問練習をした後、平均点がどれ位だと感じたかを聞いています。昨年秋位にこのアイデアを思いつき、既に10回程度実施しました。実際の平均点と自分の感覚を比較することは、自分の確保点を決める際に役立ちます。因みに、今週月曜日(1/13)の授業では、前日の模試の数学の平均点について聞きました。生徒の皆さんの感覚が実際の平均点と比べてどうなのか一週間後に分かります。
テストにおいて一番心配な科目は数学です。数学は失敗し易い科目だからです。前半の問題に手こずって時間をかけたのに解けなかった場合、パニックに陥って後半の本来解ける問題も解けなくなるのが失敗の典型例です。数学が得意な人でも起こりうるケースです。1/12の模試では大問2がポイントでした。第1四分位数や中央値を扱うデータ分析の問題でした。小問1は簡単ですが、小問2がかなりの難問でした。配点7点とはいえ、この小問をパスすることができたかどうかが勝負の分かれ目だったと思います。
中3の皆さんには確保すべき目標点を設定するように話しています。平均点を50点と想定すると、泉丘であれば80点がgood、75点が及第点、で70点が確保すべき点数になります。二水であればそれぞれ75点、70点、65点になります。確保すべき点数は決して高くはありませんから楽な気持ちで数学の試験に臨めそうですが、これが決して簡単ではありません。上手くいかないケースが多々あります。
また、平均点が50点とは限りません。平均点が40点位に下がる難しいテストでは70点や65点を確保する必要はありません。生徒の皆さんには、実際に解いていて今回は難しいと感じたら、想定平均点を下げて自分の確保点も下げるように指示しています。もちろんこれと逆のこともあります。
この指示を守ることも容易ではないので、今年度からある試みを実施しています。教室で模試過去問練習をした後、平均点がどれ位だと感じたかを聞いています。昨年秋位にこのアイデアを思いつき、既に10回程度実施しました。実際の平均点と自分の感覚を比較することは、自分の確保点を決める際に役立ちます。因みに、今週月曜日(1/13)の授業では、前日の模試の数学の平均点について聞きました。生徒の皆さんの感覚が実際の平均点と比べてどうなのか一週間後に分かります。
2025年1月9日
前回の本欄では、生徒の皆さんに揺るぎない本物の実力を身につけて欲しいと述べました。今回はその理由について述べます。
私は、生徒の皆さんが将来どんな場面でも自分で判断できる人間になって欲しいと思っています。ビジネスマン、研究者や役人等になって経験する仕事の場面だけでなく、転職などのプライベートな場面においてもです。直接的な目標は高校入試、大学入試ですが、知識を蓄えて思考力を磨くことは入試突破のために必要なだけではなく将来の問題解決能力、創造性につながります。本物の実力を身につければ、あらゆる状況において自ら考え、アイデアを提供できるようになります。
例えば、昨年2月の金沢大学の英語の大問3は自由英作文で、「私たちの社会における平等と、多様性の認識を促進することの重要性」について80語以上の英語で述べる問題でした。難問です。正に大学入試において要求されている思考力と表現力が問われています。このような入試問題対策の勉強をすることは将来の問題解決能力、創造性につながるはずです。
中学、高校の勉強が入試を突破するだけではなく将来の問題解決能力、アイデア提供能力につながることを認識して、生徒の皆さんが本物の実力を身につけるよう導くつもりです。どんな場面でも自ら判断できれば、悔いのない人生を送れると思います。
私は、生徒の皆さんが将来どんな場面でも自分で判断できる人間になって欲しいと思っています。ビジネスマン、研究者や役人等になって経験する仕事の場面だけでなく、転職などのプライベートな場面においてもです。直接的な目標は高校入試、大学入試ですが、知識を蓄えて思考力を磨くことは入試突破のために必要なだけではなく将来の問題解決能力、創造性につながります。本物の実力を身につければ、あらゆる状況において自ら考え、アイデアを提供できるようになります。
例えば、昨年2月の金沢大学の英語の大問3は自由英作文で、「私たちの社会における平等と、多様性の認識を促進することの重要性」について80語以上の英語で述べる問題でした。難問です。正に大学入試において要求されている思考力と表現力が問われています。このような入試問題対策の勉強をすることは将来の問題解決能力、創造性につながるはずです。
中学、高校の勉強が入試を突破するだけではなく将来の問題解決能力、アイデア提供能力につながることを認識して、生徒の皆さんが本物の実力を身につけるよう導くつもりです。どんな場面でも自ら判断できれば、悔いのない人生を送れると思います。
2025年1月2日
新年あけましておめでとうございます。昨年元旦の16:10、石川は能登半島地震に襲われました。翌2日の夕刻には羽田空港で着陸直後の日航機が海上保安庁の航空機と衝突し、両機が炎上しました。大事件が続いて恐ろしい思いをしました。今年2025年は平穏にスタートしたように見えますが、どのような年になるのでしょうか。
昨年、サミット・ゼミには大きな出来事がありました。ホームページ改訂です。個人事業主として、費用面で清水の舞台から飛び降りるような決断でした。古いホームページに対してあるご父兄から頂いた「昭和の雰囲気がある」というご感想に後押しされました。結果的に、中高生に役立つ情報を提供したいという自分の思いを実現させることができました。それは「先輩からのアドバイス」です。社会人になった17人の教え子の皆さんからのアドバイスは参考になると思います。どうぞご笑覧下さい。
26周年記念日である10月17日に公開した新ホームページ冒頭で「生徒さんの努力、やる気を導き出し 揺るぎない『本物の実力』を目指します」と述べました。生徒の皆さんには「本物の実力」をつけて欲しいと思って授業を行っています。本物の実力があれば高校入試、大学入試は怖くはありません。フツーに突破できるはずです。そしてそれは将来、社会での活躍につながります。
せっかく勉強しても、それがあやふやなものであればテストで間違えたり、直ぐに忘れたりしてしまいます。その勉強のために要した時間は無駄とさえ言えます。どうせ勉強するなら、着実に勉強して本物の実力を蓄えるべきです。あやふやな勉強を繰り返すのではなく、目の前の課題に集中してマスターするのです。そうすれば確認のための勉強は少なくなり勉強時間は短くて済みます。簡単にできることではありません。しかし、勉強に対する姿勢、覚悟によって可能になります。
縁あってサミット・ゼミに通ってくれる生徒の皆さんが本物の実力を身に付けることができるよう、彼らと対話し、彼らを導きたいと思っております。本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年、サミット・ゼミには大きな出来事がありました。ホームページ改訂です。個人事業主として、費用面で清水の舞台から飛び降りるような決断でした。古いホームページに対してあるご父兄から頂いた「昭和の雰囲気がある」というご感想に後押しされました。結果的に、中高生に役立つ情報を提供したいという自分の思いを実現させることができました。それは「先輩からのアドバイス」です。社会人になった17人の教え子の皆さんからのアドバイスは参考になると思います。どうぞご笑覧下さい。
26周年記念日である10月17日に公開した新ホームページ冒頭で「生徒さんの努力、やる気を導き出し 揺るぎない『本物の実力』を目指します」と述べました。生徒の皆さんには「本物の実力」をつけて欲しいと思って授業を行っています。本物の実力があれば高校入試、大学入試は怖くはありません。フツーに突破できるはずです。そしてそれは将来、社会での活躍につながります。
せっかく勉強しても、それがあやふやなものであればテストで間違えたり、直ぐに忘れたりしてしまいます。その勉強のために要した時間は無駄とさえ言えます。どうせ勉強するなら、着実に勉強して本物の実力を蓄えるべきです。あやふやな勉強を繰り返すのではなく、目の前の課題に集中してマスターするのです。そうすれば確認のための勉強は少なくなり勉強時間は短くて済みます。簡単にできることではありません。しかし、勉強に対する姿勢、覚悟によって可能になります。
縁あってサミット・ゼミに通ってくれる生徒の皆さんが本物の実力を身に付けることができるよう、彼らと対話し、彼らを導きたいと思っております。本年もどうぞよろしくお願い致します。