塾長からの一言 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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塾長からの一言

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金沢情報2/28号・学習塾特集 その2

先週の本欄の最後に、「どこにも負けない分かり易い授業、生徒の皆さんにやる気の炎を灯すこと、対話による進路や将来に対するコーチング」と書きました。今回は具体的に述べてみます。

学習塾にとっての授業は企業にとっての商品ですから、最も重視しているポイントです。先ずは英語です。中学英語では教科書の完全マスターを狙っています。文法を完璧に理解し、教科書に出てくる大切な表現(例えば、look forward to doing)を覚えます。そのために教科書の基本文、重要表現をまとめたオリジナル資料を準備しています。また、中2後期から速読練習を始めて高校入試時点で速読技能を習得します。石川県公立高校入試の英語は難しく、その原因は会話文と長文の問題の長さです。速読ができるようになれば50分の制限時間で余裕を持って解答できるようになります。

高校英語では大学入試を目標にして英文読解力と英作力をつけます。英文読解については、共通テスト・リーディング(マーク式)対策と2次試験の長文問題(記述式)対策に分かれます。共通テスト対策は、単語力、速読力がベースで様々な問題形式に慣れていきます。長文問題対策は、文法をベースとした英語構文を解析する力を養います。長文練習の後には全英文を解説していますが、非常に好評です。英作については基本文を覚えた上での添削練習を行います。高校生が苦手とする自由英作文は練習を重ねて慣れることが重要です。高3一年で20回程度練習しています。これらに加えてリスニング対策も実施します。大学入試時点の英語力で世の中に出ていくという前提で高校生を鍛えています。

次に数学です。中学数学では教科書の内容を理解して上で数多くの問題を解いています。数多くの問題を解くことで模試や高校入試の問題を解くことができるようになります。速くて正確な計算は大前提です。中学数学では、しっかり考えること、を大切にしています。思考力がなければ難問に対処することはできません。高校数学は中学数学と同様で、先ずは教科書の理解が大前提です。そして数多くの問題を解きます。たくさんの問題を解くことで各分野の解法のテクニックを養います。この場合も思考力は欠かせません。共通テストの数学は時間との戦いという側面がありますから、制限時間の使い方にも配慮します。

教室での授業形式は、英語は6名までの一斉授業で、和訳や英作は個別に添削しています。クラス全体の力を引き上げるイメージです。数学は一名一名に個別に対応しています。個別指導と一斉授業の良い部分を組み合わせているつもりです。25年間の経験の中で形作られてきた授業は「どこにも負けない分かり易い授業」になっていると考えています。

他塾との差別化という意味では、英語の速読、長文問題の解説、自由英作文の即時添削、数学の思考力養成を挙げたいと思います。長くなりましたので、やる気の炎と対話による進路や将来に対するコーチングについては来週の本欄で述べさせて頂きます。

金沢情報2/28号・学習塾特集

来週水曜日(2/28)に発行される金沢情報の学習塾特集に生徒募集の広告を掲載します。初めてサミット・ゼミのことをお知りになる方もいらっしゃると思いますので、概要をご説明申し上げます。

1998年10月に羽咋で開校しました。直ぐに羽咋と金沢の2教室体制になりましたが、体力的に厳しかったので2005年からは金沢教室だけになりました。縁あって通って下さる生徒さんをしっかりサポートするために、1クラス6名までの少人数制をずっと守っています。2教室体制の一時期、金沢大学の学生に講師を依頼したことがありましたが、塾長一人で教え続けてきました。

対象学年は中2から高3で、英語と数学を教えています。(中3の夏期講習では5教科全て) サミット・ゼミは英語に強いと言われていますが、中高の時、英語は得意教科ではありませんでした。その英語が原因で大学浪人しました。しかし、浪人時代に英語を克服し、その勉強法が高校英語クラスのベースになっています。この勉強法には絶対的な自信があります。東京外国語大学・英語学科に合格した教え子が「いつの間にか以前には解けなかったような問題も解けるようになっていて、うれしくなることもありました。」と語ってくれました。

塾長の中高時代の得意科目は数学でした。高校は理数科に入学しました。様々な解法のテクニック(問題を解く際の目の付け所)、計算の裏ワザ、計算ミスの防ぎ方を教えています。生徒の皆さんの答案プリントもしっかりチェックしています。

授業を行う上での根本的な考え方は、生徒の皆さんを、将来、どんな場面に際しても自分で判断できる人間に育てるということです。2002年にノーベル物理学を受賞された小柴昌俊先生は、知識と考える力の掛け算で人間の能力が決まると話されました。幅広い知識と深い思考力があれば、難しい局面でも解決するアイデアが湧き出るのです。高校入試そして大学入試を目標にして、幅広い知識と深い思考力を身に付けてもらいたいと思って授業をしています。

もう一つの根本的な方針は、努力の実践です。幅広い知識と深い思考力を身に付けるためには努力が必要です。頭が良いから難関大学、有名進学校に合格するわけではありません。然るべき努力があって初めて栄冠を勝ち取ることができます。将棋の羽生善治永世竜王は、才能とは努力の継続であると話されました。私は早稲田不合格の悔しさをバネにして勉強して東大に合格しましたが、大学の友人たちも努力した人たちでした。努力の積み重ねで相当な成果を上げることができることを入試を通じて経験して欲しいと思っています。

学校の先生と私の一番大きな違いは社会人経験です。大学卒業後に就職した日産自動車(国内・国際法務、輸出)や貿易会社での約20年の勤務経験は、生徒の皆さんに勉強の必要性、大切さを説くときの説得力につながっています。休憩時間には社会での実例の話をすることがあります。スギ薬局の金沢進出のような具体的な話は生徒の皆さんへの良い刺激になります。

おかげさまで昨年10月に25周年を迎えることができました。この経験と社会人経験を基礎として、どこにも負けない分かり易い授業、生徒の皆さんにやる気の炎を灯すこと、対話による進路や将来に対するコーチングをさらに進めて参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

向上心

先週の本欄のタイトルは「負けず嫌い」でした。その「一言」を準備している時に「向上心」という言葉が気になりました。負けず嫌いと向上心は同じだろうかと…

インターネットで向上心の言い換え表現を調べてみると、「負けず嫌いである」「現状に満足せずに一つ上をめざす」「ハングリー精神がある」「現状打破のために試行錯誤できる」「目標達成のために粘り強く取り組むことができる」「失敗してもそこから学ぶことができる」という表現がありました。どれも前向きな姿勢を表す表現です。「負けず嫌い」イコール「向上心」と言って良さそうですが、前者には少しマイナスのイメージがあるように感じます。人によって感じ方に違いがあるかもしれません。

昨春、お茶の水女子大学に合格した生徒さんがいます。彼女は中2の時から一緒に勉強しました。穏やかで優しい素晴らしい性格の頑張り屋さんでした。彼女が高3の時の数学の授業中、突然トイレに駆け込んだことがありました。思いがけない行動にビックリしました。問題を思い通りに解けなくて悔しかったそうです。そのような負けず嫌いな面があるからこそ成績が伸びました。

彼女は泉丘高校出身です。ある時、泉丘の生徒は皆、向上心があると語っていました。なるほど、と思いました。頭が良いから良い高校にいけるのではなく、粘り強い努力を積み重ねることができるかどうかで決まります。粘り強い努力を続けることができるかどうかは向上心、負けず嫌いさで決まるのでしょう。

負けず嫌い

今週月曜日(2/5)、卓球のパリ五輪代表候補の男女各3人が決まりました。女子では国内選考ランキング3位だった伊藤美誠選手(23)が落選しました。伊藤選手か15歳の張本美和選手のどちらが3人目に選ばれるのか注目が集まっていました。張本選手が選ばれたことは良かったと思いますが、伊藤選手の気持ちを想像しました。全国に私のような人が大勢いたと思います。2021年の東京オリンピック、女子シングルスで銅メダルを獲得したのに悔し涙を流した伊藤選手です。さぞや悔しい思いをしたことでしょう。

全日本総合バドミントン選手権大会・女子シングルスで5度優勝している奥原希望選手(28)は、昨年末の同大会決勝で右足を痛め、涙の途中棄権をしました。奥原選手の負けず嫌いさについては日本経済新聞のスポーツ面で特集されたことがあります。背が高くない奥原選手は自分の身長を156cmではなく156.3cmと公表しています。この数値に負けず嫌いな面が現れています。

将棋の藤井聡太八冠(21)が小学生の時、大会決勝で負けた後の表彰式で、羽織袴の姿でうなだれているシーンはよく覚えています。(2020年7月23日付け本欄) 将棋でもスポーツでもトップ層で活躍する人たちに共通するのは負けず嫌いな性格だと思います。人間的な優しさとは別に、スポーツや芸術それぞれの分野で絶対に負けたくないという姿勢が人間を高めるようです。

勉強においてはメダルやタイトルはありません。目指す高校や大学への合格が目標です。もちろん難関校に合格することは大変ですが、スポーツや将棋ほど過酷な戦いが必要なわけではありません。スポーツや芸術の世界で活躍している人の頑張りを参考にすればかなりのレベルにまで到達できると思います。勉強において戦いがあるとすれば、自分の甘さとの戦いでしょう。その戦いに勝つ重要な要素が負けず嫌いさです。

伊藤美誠選手はまだ23歳です。まだ記憶に新しい石川佳純選手の引退は昨年5月で30歳の時でした。伊藤選手の今後が気になります。更なる活躍をするであろう彼女の頑張りは、何かを目指す人の応援歌になると思います。

教え子のTOEIC

昨年末、ある教え子A君から嬉しい報告がありました。TOEICが935点だったとのこと。彼は早稲田大学法学部を卒業し、東京の大企業で働いています。今年度が社会人4年目で、既に何回も海外出張をしている優秀なビジネスマンです。私が東京に行くときはよく会っています。

TOEICは990点満点で、860点以上が「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。」と評価されるAレベルです。これまでの最高点は、大阪大学外国語学部を卒業してやはり大企業に勤務する社会人2年目の教え子B君の885点でした。B君はA君の中学、高校の後輩です。たまたまB君と近々会う予定なので、先輩が935点を取ったことを伝えるつもりです。

大学生や社会人になった多くの教え子と連絡を取り合い、金沢や東京でランチをしたり飲んだりしています。様々な話をしますが、英語の勉強を忘れないように言います。ですから教え子たちがTOEICで好成績を取ることは本当に嬉しいです。私の最高点が950点なので、彼らには私を超えたらご褒美があると伝えています。

935点を取ったA君には、社会人としての経歴を考慮して、英語以外にもマーケティングや財務諸表の勉強をするように言いました。自分自身が上司や先輩のおかげでビジネスマンとして成長しましたので、その経験を基にして教え子たちに必要なアドバイスをしています。中高生の皆さんが学力を伸ばして大学に進み、さらに社会人として成長する姿を見守ることに深い喜びを感じています。