塾長からの一言 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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塾長からの一言

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カレンダー

教室内の見やすい場所に2種類のカレンダーがあります。一つは2ヶ月毎のカレンダーです。毎年、花をデザインした物を選んでいます。もう一つは壁に貼る1年分のカレンダーです。北陸銀行のイラスト付きのほのぼのしたタイプです。壁に貼る一年分カレンダーは、以前はみずほ銀行の物を使っていました。さすが、みずほ銀行、と思わせるセンスの良い物でしたが、数年前に壁貼りカレンダーのサービスはなくなりました。それ以降は北陸銀行のイラスト付きタイプを貼っています。

来年の壁貼りタイプもイラスト付きにするつもりで北陸銀行のある支店を訪れました。ロビーに置かれた大きな箱の中に筒状になったカレンダーがたくさん入っていました。風景タイプの物を手にした後、イラストタイプの物を探しました。すぐに、行員さんが、今年から一種類になりましたと教えてくれました。北國銀行も以前は2種類の壁貼りカレンダーがあったと思いますが、今は1種類だけです。

中学クラスでこの話をしました。楽しみに待っているお客様がいるのに、何故2種類あったものを1種類にするのだろうかと生徒の皆さんに問いかけました。突然の質問ですからヘンテコな回答もありましたが、中には、銀行が儲からなかったからと筋の通った答えをする人もいました。私は経済の話をしました。世の中では競争が厳しく、企業は経費を見直して必要のない経費を削減していることを説明しました。

その延長で、厳しい競争社会では他の会社にはないアイデアが求められ、そのアイデアを提供できる人間になるために、学校の勉強をする過程で様々な知識を蓄え、思考力を鍛える必要があることを話しました。競争社会の厳しさについてはドラッグストア業界が分かり易い例です。生徒の皆さんも近年のスギ薬局の多さを知っています。地元の愛知県に出店したクスリのアオキに対する反撃であることを説明すれば彼らも理解してくれます。

経費削減と言えば、サミット・ゼミも秋にインターネット環境を見直しました。また、世間一般で諸物価が高くなっている状況において、25年間据え置いてきた月謝のことが気になっています。父兄の皆さんにできるだけ負担をおかけしたくないという配慮からの価格設定でしたが、どこにも負けないと自負している授業内容、面倒見の良さという要素をもっと重視しても良いかなと考えています。

2023年も暮れようとしています。今年は開校25周年を迎えることができました。(10/17) 約400人の生徒さんと出会えたことに深い喜びを感じております。生徒の皆さんを上手く導くことが自分に与えられた責務と捉えて、今後も頑張るつもりです。2024年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

発音記号の勉強

今月初め、中2クラスで英単語の発音記号を解説しました。先月末の期末テスト後は冬休み明けの実力テストに向けて既習分野を総復習していますが、使っている英語の問題集に発音・アクセントの問題が載っているからです。従来は高校クラスで発音記号を教えていましたが、最近は中2クラスで教えるようになりました。

日本人として知っておいた方が良いと思われるポイントを教えました。4種類の「ア」の違い、”th”と”s”の違い、”s”と”sh”の違いや、”f”、”th”、”l”や”r”の発音の仕方を意識することは、将来彼らの英語でのコミュニケーションに役立つと思います。テキストのコピーを配布して、CDを使った授業でしたから、音の違いは長く耳に残ると期待しています。

中学生が使っている英語の教科書には、初めて習う英単語は本文の横にまとめて載っています。そして発音記号も書かれています。今までの25年の経験では、それらの発音記号を教えている学校の先生はいらっしゃらないようでした。発音、アクセントを正しくすることは英語という文化に敬意を払うことにつながると思います。

本欄で何回か述べましたが、私自身は高校時代にNHKのラジオ講座で発音記号をマスターしました。英語を使ってビジネスをする時にそれが非常に役立ちました。私の英語はネイティブの発音ではなく日本人としての発音ですが、発音・アクセントはほぼ正確で、いつも褒められました。発音・アクセントを正しくすれば、ビジネスパートナーに「この人は他の日本人とは違う!」と思わせることができます。

絶対的計算力

今日は12月14日です。一か月後の1月14日は共通テスト2日目で数学と理科のテストが行われます。高3数学クラスでは共通テスト形式の数ⅠAと数ⅡBの問題を毎週交互に解いています。残り1か月の仕上げの段階に入ってきて、残りの期間でどの難度の問題をどの順番で解くかを工夫しています。授業をさらに充実させるため、先月から今月にかけては新たに手に入れた問題を実際に解いてみました。

改めて、数学は時間との戦いであると強く感じました。共通テストの英語、国語も時間との戦いという側面がありますが、数学は特にそれを感じます。解き方が分からず考え込んでしまうと制限時間(数ⅠA 70分、数ⅡB 60分)で解くことは厳しくなります。数分、いや2, 3分の違いで10点ほどの得点差になることもあります。絶対的な計算力が要求されます。数学では、速く正確に計算する絶対的な計算力をベースにして各分野の解法パターンを習得することが基本です。

今週の中3、中2クラスで、この話をしました。大学入試が近づいている12月中旬に、実際の共通テスト形式の問題を解いた上での感想を伝えたので、生徒の皆さんも真剣な表情で聴いてくれました。期末テストが終わり、両クラスでは冬休み明けの統一テスト、実力テストを目標にして英語、数学とも総復習の問題練習をしています。数学の最初は計算問題が中心で、ちょっとした計算ミスが少なからずありましたから、丁度良いタイミングでした。

スピードと正確性の両方が必要ですが、当然のことながら、先ずは正確性です。そのためには途中式をしっかり書くことが重要です。数字を乱雑に書かないことも必要です。途中式をしっかり書いて正確性が高まれば、あとはスピードです。これは集中力につきるでしょう。近い将来に共通テストを受けることを念頭に置いて、中3、中2の皆さんの計算力を鍛えています。

グローバル社会で必要なもの その2

先週の本欄では語学力について述べました。グローバル社会で必要な語学力や問題解決能力、リーダーシップの中で、学習塾が貢献できるものとして取り上げました。学習塾はリーダーシップを育む場としては馴染みませんが、問題解決能力に繋がる要素はあります。

それは数学です。ある条件が与えられて、どのように答えを導き出すかを考えます。問題を解くポイントを見抜く必要があります。それは、社会に出て何か問題が発生した時に、どこに問題の本質があるのかを考える時に似ています。問題の所在が分かれば解決する方法を導き出すことはそれほど困難ではありません。

センター試験から共通テストになり、数学の問題形式が変わりました。社会生活に関連する問題が出題されるようになりました。社会で必要な問題解決能力を求める度合いが高まりました。因みに、今年1月の共通テスト・数IAでは、バスケットボール選手のシュートを打つ高さに関する2次関数の問題が出題されました。

なお、グローバル社会では語学力、問題解決能力、リーダーシップが必要だという記事を読んだ時、日産自動車の新入社員研修で、社会人には課題解決能力と集団維持能力が必要だと学んだことを思い出しました。グローバル社会が進展して語学力という要素が追加されましたが、他の二つの要素は変わりありません。どのような世の中になっても、社会で活躍する基本的な要素には変化ありません。