塾長からの一言 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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塾長からの一言

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衝撃的な平均点

サミット・ゼミは石川県総合模試(中3生対象)を団体受験しています。今年度初めての模試は7/7(日)に実施され、その結果が先週戻ってきました。5教科合計の平均点は230.5点と低く、特に数学の平均点は34.5点と衝撃的な低さでした。過去5年間の7月模試・数学の平均点は、46.7点、58.2点、46.3点、45.9点と推移し、昨年は44.7点でした。50点を割る難しい模試が続いていましたが、34.5点には驚きました。

日曜日に実施される模試の問題は翌月曜日に宅配され、私は英語と数学の問題をすぐに解きます。今回も直ぐに解きました。数学は易しくはないという印象でしたが、34.5点は私の予想をはるかに下回る低さでした。中3クラスの皆さんは、得点は高くはなかったものの、平均点が低かったので科目別偏差値はまあまあでした。

平均点が異常とも言える低さだった原因を考えてみました。中3生にとって初めての模試で緊張感があったかもしれません。難しかった大問2がパニックを招いた可能性があります。しかし、一番の原因として、出題者が幾つかの問題で加えた工夫に受験生が対応できなかったことが考えられます。そうであれば、対応策は、多少ひねりが加えられた問題にもしっかり対応できるよう標準難度プラスαの問題を数多く解くことになります。

中3クラスでは先週末から夏期講習が始まりました。数学は3つの分野を集中的に学習します。方程式応用問題・1次関数・三角形の合同の証明です。これらの分野は模試・入試で必ず出題され、3分野の内2分野の問題を解ければ、数学の得点が大崩れすることはありません。方程式応用問題の練習は、夏期講習開始より早く、1学期期末テスト後から始めてかなりの数の問題を解きました。今週からは1次関数の問題練習に入りました。次回8/25模試での成果を目指しています。

教え子との交流

今週の日曜日(7/14)に教え子のT君と飲みました。彼は東京の大学の理系大学院を卒業して、ある大企業に就職しました。今年社会人4年目になり、来月から海外に赴任します。海外赴任前に有給休暇消化のための長めの休暇を取り帰省しました。この3年間どのような仕事をやってきたのか、海外でどのような仕事をするのか、彼が趣味で続けている研究など話題は豊富でした。給料や、海外赴任手当、持株会についても話しました。生産管理に携わってきたT君は、現場の人たちと話し合う過程で、彼が入社する前に発生した問題に対する解決策を思いついたという話を聞いた時は感動しました。

先月末、中高の期末テストが終わって時間の余裕が出来たので上京しました。以前の上京は2泊でしたが、最近は教え子と会うことが多くなり3泊です。その上京では5人の教え子と会いました。その中には以前から気になっている教え子M君がいました。

建築を学ぶために東京の大学へ進んだM君がまだ学部生の頃、「民意」について尋ねるメールがあってビックリしたことを覚えています。大学でいろいろ学ぶうちに歴史や政治に興味を持ったようです。彼は人気企業に就職しましたが、2年ほどで辞めました。辞めた後どうしているのかずっと気になっていました。M君とは渋谷から東横線で一駅の代官山駅で待ち合せて、彼のオフィスを案内してもらいました。先輩が経営する会社に転職後、昨年から新規のビジネスに取り組んでいました。スタートアップ(革新的なビジネスモデルで社会にイノベーションを生み出す企業や個人)を支援する活動でした。その後お酒を飲みながらいろいろ話しました。若者がチャレンジする話は興味深かったです。

先月末の上京で最後に会ったのは、26年前に中1で入塾してくれた最初の生徒の一人であるR君です。彼は大手電機メーカー系の会社で働くSEです。約20人のチームを率いているそうです。翌日に仕事に関する発表をしなければならないとのことで、飲みながらそのシナリオを相談しました。何故か私がバッグからA4用紙を取り出し、彼との話を書き留めました。「こういうこと?」と時々確認しながら話を進めたところ、A4用紙両面に渡るプレゼンテーションの骨子が出来上がりました。後日確認すると、なかなか良いプレゼンができたようで、今度ご馳走してくれるとのことでした。

その上京で会った大学時代の友人には、若い人と様々な交流ができるのは羨ましいと言われました。確かに6名までの少人数制で卒業生とのつながりが濃いことがサミット・ゼミの特長の一つです。社会人になった教え子との交流では、自分のビジネス経験が活きますから密度の濃い話をすることができます。いつまでも「先生と話したい、先生に相談したい」と思ってもらえるよう、自分磨きを続けなければならないと考えています。

トットちゃんの学校

先週土曜日(7/6)のNHK、新プロジェクトXは、タレントの黒柳徹子さんが通ったトモエ学園小学校に関するストーリーでした。トモエ学園は、他校で受け入れを断られた子、差別を受けた子、事情のある子を受け入れました。黒柳徹子さんは、落ち着きがないという理由で、別の小学校を退学させられてトモエ学園に入ったそうです。

トモエ学園は、音楽教師であった小林宗作校長が、太平洋戦争が近づく昭和12年、東京・自由が丘に開校しました。小林先生は、「どんな子どもも、素晴らしい才能を持っている」、「教育は20年先を見て行うものだ」と語っていたそうです。番組では小林先生の教えを受けて、その後活躍した人たちが紹介されました。教育の重要性、素晴らしさを改めて感じました。

私がゼミの授業で繰り返して説いていることは次の三つです。勉強は自分のためにするものであること。将来アイデアを提案できるように幅広い知識を蓄えて考える力を鍛えること。授業をしっかり聞いて試験前の準備をきちっとすること、即ち努力をすること。そのために社会で起きている様々なことを具体的に紹介します。昨年、将棋の藤井聡太元8冠に最後のタイトル王座を許した永瀬拓矢九段の努力の話、クスリのアオキとスギ薬局の戦いのようなビジネス社会においてアイデアが必要な話など、生徒の皆さんが興味を持ってくれそうな話をします。

トモエ学園の小林先生は、教育は20年先を見て行うものだという信念を持たれていました。当時においては先進的な考え方だったと思います。今はAI(人工知能)が世の中に革命を引き起こしています。20年先どころか来年どうなっているかも予想は難しいです。私は通ってくれている生徒さんには、どんな時でも自分で判断できる人間に育って欲しいと願っています。状況を客観的に分析して問題点を洗い出し、解決策を考え出すことができるような人材です。英語、数学の勉強や個別の話し合いを通して、そのような人材を育てたいと考えています。その為に社会に対するアンテナを高くし、自らも勉強を継続するつもりです。

中2英語が難しい

各中学では1学期期末テストが終わりました。金沢市立中学の英語の教科書はNew Horizonで、2年生の試験範囲はUnit 2の接続詞でした。一つの文中に、メインとサブの二つの文があり、それらをwhen, if, thatなどの接続詞が結びつけます。

過去の経験からすると、中2の皆さんにとってはなかなか理解しづらい構文です。thatの使い方が他の接続詞と異なることも分かりづらさを増しているようです。期末テスト対策の授業では、中2の皆さんの顔を見て理解度を確認しながら、昨年までの説明より分かり易い説明をしました。

New Horizonの教科書では接続詞の後は不定詞、助動詞、動名詞という非常に大切な分野が続きます。中間テストの試験範囲は未来形とSVOO, SVOCでした。中2の1学期は英語が得意になるか苦手になるかを決める時期と言えるかもしれません。2021年度の教科書改訂により中学英語が一気に難しくなったと思います。

英語においてbe動詞、一般動詞の理解が最も重要です。それを前提にして未来形、接続詞、不定詞などを次々に学びます。英語が苦手な中2生は、もうすぐやってくる夏休みに、既習分野を復習することが望まれます。