塾長からの一言 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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塾長からの一言

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金沢情報6/26号

昨日発行されたタウン誌「金沢情報」の学習塾特集に生徒募集の広告を掲載しました。今回は英語に焦点を当てた広告内容にしました。英語の授業の効果をお伝えするために実績を二つ紹介しました。

一つは、今年3月の公立高校入試の結果です。全体の英語の平均点は48.0点でしたが、ゼミ生4名の平均は86.25点でした。これは今年5/2付け本欄「狙い通り」で述べた通りです。もう一つは、2021年に実施された初めての大学入学共通テストでの英語リーディングでの成績です。全国平均点は58.80点でしたが、ゼミ生5名の平均は89.6点でした。

サミット・ゼミの英語の授業には揺らぎない自信があります。英語の授業の分かり易さは、浪人時代に英語を完全に克服したことに起因します。中高生時代、英語の成績はまあまあでしたが、決して得意科目ではありませんでした。実力不足が露見したのは早稲田大学(法学部)の入試でした。100点満点で50点を割ってしまい、そのために不合格になりました。

不合格を知った時、「勉強の神様はいる」と思いました。英語の甘さを自覚していたので、勉強の神様がしっかり勉強し直しなさいとおっしゃっているように感じました。当時は名古屋に住んでいて、河合塾に一年間通いました。河合塾のカリキュラムを真面目にこなした結果、英語の偏差値は得意科目の数学の偏差値を超えるまでになりました。浪人して英語を克服していなければ、日産自動車での輸出業務を上手くこなすことはできませんでした。学習塾を始めることもなかったでしょう。

26年前にサミット・ゼミを始めてから英語の授業、特に高校クラスの授業の内容をいろいろ工夫しました。開校数年後の2005年頃、英語の大学入試問題集の巻頭に書かれていた「受験生へのアドバイス」を読みました。正にその内容に応えるような授業内容になっていたのでとても安心しました。さらに、丁度その頃、名古屋で浪人した教え子が使った河合塾の英語のテキストを見て、ゼミの英語の授業内容で大丈夫と確信しました。

高校英語クラスの最大の特長は自由英作文をその場で添削することです。自由英作文は多くの大学受験生が苦手としています。また、2次試験・長文過去問練習での英文解説も特長の一つです。難しい英文構造を解説することで生徒の皆さんの英文理解力が上がっています。さらに自由英作文問題、長文問題は毎年の2次試験問題を少しずつ取り入れていますから、ゼミで使っている問題全体が毎年進化しています。

中学クラスの英語の特長は三つあります。先ずは速読練習です。石川県の公立高校入試は会話文、長文問題とも英文量がかなりあります。速読ができなければ50分で解き終えることができません。今年3月の公立高校入試でのゼミ生の好成績は速読強化によると考えています。そしてこの速読は大学入学共通テストにつながります。二つ目の特長は文法をしっかり教えていることです。当に英語の基礎であり、これが速読を支えます。三つ目の特長は、教科書の基本文と本文の重要表現をまとめたオリジナル資料です。これをマスターすれば中学英語はOKという強力な資料です。

中高時代、英語はイマイチよく分からないという感じでした。その英語を浪人時代に完全に克服しました。そして25年間英語を教え続けてきました。これらの経験から英語の授業が非常に分かり易いものに進化してきたのだと考えています。お任せ下さい!

サミット・ゼミ自戒集

先日、本箱の中を整理しているとクリアケースに入ったあるプリントが出てきました。「サミット・ゼミ 自戒集」で授業を行う上での心構えを述べたものでした。作成は平成10年(1998年)10月22日で、平成12年3月17日改訂となっていました。サミット・ゼミ開校は平成10年10月17日ですから、開校直後に中高生の皆さんに接する際の注意事項をまとめたようです。

心構えは12項目あります。その内の幾つかをご紹介致します。
・基礎を徹底的に鍛えること。応用はその上に積み重ねること。(富士山の裾野)
・子供たちをほめること。自信をつけさせること。
・子供たちと一緒になって喜び、悲しむこと。
・出来の良くない子供を馬鹿にしないこと。
・子供たちをじっくり観察すること。子供たちの意見を聞くこと。
・暴言を吐かないこと。生徒個人について言及する時は、生徒の気持ちを考えること。
・高校受験・大学受験の動向に対するアンテナは高くすること。

久しぶりに「自戒集」を読み直しました。なかなか良い戒めであり、今年10月に開校26周年を迎える今作成しても同じような内容になると思います。私は子供であっても人間は皆平等だと考えているので「指導」という言葉が大嫌いです。その言葉が持つ上から目線のニュアンスが自分のポリシーに反します。自戒集の心構えは、生徒の皆さんを一人のlady, gentlemanとして接することを基本にしています。

自戒集の各心構えを読みながら、実際に実行できているかなと最近の自らの言動を振り返ってみました。反省すべき材料もありましたので、このクリアケースはもっと目立つ場所に置くことにしました。

クチナシの蕾

ストレス解消と健康管理のためにほぼ2日に1回ジョギングしています。犀川河川敷を4.5kmほどゆっくり走ります。季節の移ろいを肌で感じることができます。走り終えた後、自宅に戻る途中に大きなクチナシの木があります。今の時期はクチナシの蕾の膨らみ具合がとても気になります。

5月20日頃に小さな蕾がついているのを見つけました。それからはジョギングの後必ず蕾の成長をチェックしています。昨年、クチナシの開花に気づいたのは6月22日でした。(手帳にメモあり。) 来週後半にはあの白い花を楽しめそうです。華やかな甘い香りはこの季節の大きな楽しみです。

小さな蕾が少しずつ大きくなるのを観察していて中高生の成長を思い浮かべました。蕾が一気に膨らんで花が咲くのではなく、本当に少しずつ成長します。太陽の光の加減、温度、湿度など幾つかの要素が複雑に影響しているのでしょう。中高生の皆さんも一気に成長するわけではありません。家の環境、学校での生活、友達関係、部活動など多くの要素の影響を受けながら少しずつ成長します。

クチナシの蕾の成長を期待しながら待ってきたのと同じように、中高生の皆さんが少しずつ着実に成長する姿を焦ることなく見守りたいと思っています。クチナシの一つ一つの花の違いは分かりませんが、生徒の皆さんは一人一人全く違うのでしっかり観察して適度な刺激を与えながら教え育てたいと思っています。

人材を育成する

今週火曜日(6/4)の日本経済新聞の二つの記事が私に刺激と力を与えてくれました。一つは16面(サイエンス・フロンティア面)にあった「半導体人材を大学で育成」という大見出しの記事です。もう一つは愛読欄である最終面の「私の履歴書」です。今月は2018年にノーベル生理学・医学賞を受章した京都大学名誉教授の本庶佑さんの履歴書です。

前者の記事は北海道大学や熊本大学などが半導体の高度人材を育てる取組みを始めたことを紹介していました。昨今はAIブームであり、それを支える半導体開発・製造に関する経済活動が非常に活発になっています。国が大規模に支援する半導体メーカーのラピダスは北海道千歳市に工場を建設中です。また、台湾にある世界最大の半導体受託製造企業であるTSMCは今年2月に熊本県菊陽町に第一工場を開設しました。

「私の履歴書」では、本庶先生が中高生の時に英語の英才教育を受けたことが紹介されていました。「科学という世界は国に関係なく国際社会を舞台に競う。公用語となるのは英語だ。論文を書くのにも講演をするのにも、あらゆる場面で英語の心配をせずに済んだのは、科学者として後々、大変ありがたかった。」と英語の重要性を述べられました。

大学での高度人材育成のベースは中高での勉強です。大学での専門教育のため、ゼミで中高生をしっかり鍛えなさいというメッセージをもらったように感じました。本庶先生の話は私の経験とダブります。私は浪人時代に英語を克服したおかげで自信を持って海外ビジネスを行うことができました。英語の心配はありませんでした。本庶先生の経験談は私に力を与えてくれました。サミット・ゼミのアピールポイントである英語の分かり易さを進化させるつもりです。

二つの新聞記事はゼミの授業で生徒の皆さんに紹介する予定です。今取り組んでいる勉強を着実に自分のものにするよう激励します。サミット・ゼミに通って良かったと将来思ってもらえるように生徒の皆さんを育てるつもりです。

一つ気になる記述がありました。最初の記事の中に「製造プロセス全体を俯瞰する即戦力のリーダーを育てる。」という記述です。物事を進める上で全体像を把握することは非常に大切ですが、中高生の勉強とは直接関係しません。生徒の皆さんと何か話し合う時に、「木を見て森を見ず」ではなく森全体を捉えることの重要性について話せれば良いかなと考えています。私もいろいろ勉強しなければなりません!