塾長からの一言 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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塾長からの一言

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私立高校の使命

一昨日(9/26)、金沢高校の来年度入試説明会に行ってきました。私立高校は学習塾を対象に入試説明会を開催してくれます。私は毎年、星稜高校と金沢高校の説明会に出席しています。星稜高校の説明会は先々週に開かれました。

説明会では来年度入試の内容だけではなく、教育の特徴や今年度入試の結果について聞くことができます。学習塾にとって貴重な情報を得られます。当然のことながら両校とも自校の教育をアピールするのですが、説得力に欠けていると思わざるを得ません。それは、大学合格実績が素晴らしいとは言えないからです。

星稜高校の今年の金沢大学、難関大学(旧七帝大・東京工業大・一橋大・神戸大)合格者はそれぞれ18名、6名でした。同校の過去10年平均は、それぞれ22.4名、8.8名です。金沢高校の今年の合格者はそれぞれ8名、2名で、過去10年平均とほぼ同じでした。因みに、桜丘高校の今年の実績は、それぞれ64名、15名です。

大都会では中学生の進学先として公立高校より私立高校が選ばれる傾向が強いのですが、当地では状況が異なります。公立高校入試で残念な結果になった生徒が私立高校に入学します。15才の春に公立高校に不合格になれば精神的なショックは計り知れないほど大きいと想像できます。それらの生徒には大学入試でリベンジして欲しいと思います。

星稜高校や金沢高校には泉丘、二水、桜丘に不合格になった生徒が通います。高校入試での失敗をバネにして大学入試でリベンジできるようにそれらの生徒を導くことが両校の使命だと考えます。私の手元には過去20年間のデータがあります。星稜高校は2007年、金沢大学合格者が44名で過去20年間で最多でした。同年の難関大学合格者は20名でした。同じ年の桜丘は、金沢大学57名、難関大学6名でした。是非このレベルを目指して欲しいです。

究極の一言

今月の高2クラスで「大学受験の心構え」というオリジナル資料を配りました。7月の全国模試の結果に基づき個別に面談して志望校について具体的に話しました。大学受験を具体的に意識してもらうために、毎年、この時期にそのプリントを配ります。ある受験雑誌の抜粋と私自身の経験をまとめた資料です。その抜粋の中には、受験生のモチベーションを高める究極の一言が含まれています。

「大学受験の心構え」を配った高2クラスの後、高3クラスで、そのプリントの内容を覚えているか聞いてみました。高3の皆さんは、内容はぼんやりと覚えていたものの、上述の究極の一言は忘れていました。その一言が載っている受験雑誌のページを開き、コピーを取って教室の出口に掲示しようかと提案したところ賛同を得ました。

そういう次第で、先週から受験雑誌のそのページのコピーを玄関の横の目に入り易い個所に掲示しました。究極の一言には赤マジックで下線を引きました。非常にインパクトのある言葉なので、高校生の皆さんのやる気に直結しているはずです。また、中学生の皆さんの目にも入りますから、良い刺激になっていることでしょう。

この言葉の紹介はここでは控えさせて頂きます。気になる方はどうぞ当ゼミをご利用下さい!

速読練習の成果は? その2

本年7/13付け本欄で述べた通り、今年度の中3クラスでは英文の速読練習を2月から始め、7/2の石川県総合模試での英語はまあまあの成績でした。夏期講習では文法の既習分野を総復習した上で、8/11に模試過去問を使って速読練習をしました。中3生諸君は私の想像以上に速く問題を解き終えたことを覚えています。かなり速読に慣れたようでした。そして、夏期講習終盤では模試過去問を3回解いて、8/27の模試と学校の実力テストに備えました。

先週8/27模試の結果が届きました。受験者全体の英語の平均点は44.6点で難しいテストでした。中3クラス4名の内、速読に慣れた3名の平均点は85点でした。この点数の科目別偏差値は70で、素晴らしい成績でした。2月から積み重ねてきた速読練習の成果が出たと思います。昨年度までとは異なる新たな試みが上手くいきました。とても嬉しかったです。

英語は実力がつけば成績がバラつくことはありません。数学の場合、実力があってもちょっとしたミスで大失敗することがあります。ですから、英語が得意になれば入試に強くなります。英語が得意になるためには然るべき努力が必要ですが、その努力は必ず報われます。

中3生の速読の基礎は文法です。文法の勉強をしっかりすれば英文を速く読むことができるようになるのです。例えば、不定詞を使った英文では名詞的用法、副詞的用法か形容詞的用法かを判別する必要があります。中学生にとって易しくはありません。しかし、それぞれの用法をしっかり理解して数多くの英文で不定詞を見る経験を積めば、どの用法かは直ちに判別できるようになります。

8/27模試で英語が伸びなかった生徒さんもいました。文法の甘さが主な原因だと考えていますが、他の要因があるかもしれないので分析するつもりです。

国際人に必要な対話力

先週ご紹介した日本経済新聞の連載記事が終了した後、関連するインタビュー記事が何回か掲載されました。その中の一つにグローバル人材の育成に関するものがありました。昭和女子大キャリアカレッジ学院長の熊平美香さんへのインタビュー記事でした。熊平さんは国際化教育に詳しいそうです。

そのインタビュー記事の見出しは「国際人 必要なのは対話力」でした。多様な人と対話できる力を子どもに見につけさせることが必要、人の意見に賛成か反対かちゃんと表明でき、話し合いで対立を解決する力を育む、知識を身につけるだけでなく英語を使えるようになることが大切、これから求められる英語力は人間関係をつくる力、というような興味深い指摘がありました。

日本国内でも人とのコミュニケーションにおいて対話力が必要です。さらに世界で活躍するには英語で多様な人と上手くコミュニケーションを取らなければなりません。しかし、どこでどのように対話力をつけるかは大きな課題です。学校で対話力を育成することは難しいかもしれません。今の学校教育の課題の一つでしょう。

熊平さんは、知識を身につけるだけではなく英語を使えるようになることが大切だとも指摘しました。私自身の国際ビジネス経験からも、まさにその通りです。ゼミの英語の授業は直接的には大学受験や高校受験を目的としていますが、私は生徒の皆さんが将来、英語でコミュニケーションを取るということも想定しています。単語の発音・アクセント、イントネーションに気をつけていることが具体例です。

入試に強く、社会に出てからも役にたつ英語がサミット・ゼミの最大の強みであると自負しています。これからもますます磨きをかけるつもりです。上述した対話力についても学習塾という限られた環境の中でできるだけの努力をするつもりです。テスト結果や模試結果に対する個別面談の場が1つの機会であると考えています。