考え抜く - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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考え抜く

昨今、注目される活躍をしている日本人の若者と言えば、アメリカ大リーグ・エンジェルスの大谷翔平選手(29歳、昨日が誕生日)と将棋の藤井聡太七冠(20歳)が双璧でしょうか。彼らが進行形で成し遂げている偉業は「凄い」の一言です。

今週月曜日の日本経済新聞で、藤井七冠の師匠である杉本昌隆八段の写真が目に入りました。「創論」というオピニオン面です。「若手の能力 どう生かす」というテーマで、杉本八段が藤井七冠の育て方について述べていました。「自分の力で考え抜かせる」がキーセンテンスでした。杉本八段によれば、藤井七冠はよくAI(人工知能)時代の申し子のように言われるが、小さい頃から自分の力で考え抜いてきたことが今の強さの礎になっているとのこと。

常日頃から中高生の皆さんには考えることを強調しています。様々な知識と考える力の掛け算で人間の能力が決まるという小柴昌俊東大特別栄誉教授の指摘は的を射ていると思います。思考力は人間の能力を構成する重要な要素です。

藤井七冠の強さの源が「考える」を超える「考え抜く」であることは納得できます。生徒の皆さんに日経新聞の話をしても、藤井七冠は別世界の人と思うかもしれません。しかし、特に数学で、深く考えて難しい問題を解いた時の喜びを味わってもらうことを通じて考えることの重要性を実感してもらいたいと考えています。