「チャットGPT、塾で活用」 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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「チャットGPT、塾で活用」

今回のタイトルは今週の日曜日(7/30)の日本経済新聞7面に掲載された記事の大見出しです。教育各社で生成AI「チャットGPT」を導入する動きが広がっていることを紹介する内容でした。学習塾を運営する者として興味深い記事でした。

この分野で先行する塾では、生徒の英作文をチャットGPTが添削します。チャットGPTは、文法やスペルの間違いを指摘し、文脈に合わない表現の修正案を示します。しかし、難しい単語を使ったり、細か過ぎる解説をしてしまったりすることもあり、添削内容を講師が確認しているそうです。とても便利だけれども、生徒一人一人に合わせた対応に課題がありそうです。

専門家は、暗記や計算などの単純な学習の指導はAIに代替されるだろうと語っています。日経新聞の記事は、教育各社は生徒のやる気を引き出すコーチングサービスなど、AIに代替されない分野に力を入れ、生き残りを図ろうとしている、と結んでいます。

世の中の仕事のかなりの部分がAIに取って代わられると言われています。野村総合研究所と英国オックスフォード大学の共同研究によれば、日本の労働人口の約49%がAIに代替可能と試算されています。AI化によって消える職業は、一般事務、スーパー・コンビニ店員、銀行員、警備員のような単純作業です。一方、医療、法律、コンサルティングのような創造性や独創性が必要な仕事はAIには代替されないと言われています。

教師や保育士のような人とのコミュニケーションが基本となる職業もAIによっては消えない職業とされています。しかし、日経新聞の記事のように、単純な学習指導はAIが勝っているので、生徒へのコーチングサービスが鍵になります。結局は、生徒とのコミュニケーションが重要で、彼らのやる気を引き出すことが求められるでしょう。

私は、英語や数学の授業の分かり易さの追求は当然のことで、生徒の皆さんのやる気の炎を灯すことが非常に重要だと考えています。勉強の大切さ、目標を持つことの大切さ、頑張ることの大切さを彼らとのコミュニケーションを通して伝えていくつもりです。私自身の体験や先輩生徒の実例を話したり、経済・社会の出来事を説明したりすれば生徒の皆さんの意識は高まります。一番のポイントは彼らとの対話です。様々な要素を考慮し、一人一人に相応しい雰囲気の中で対話することは、鉄腕アトムでもない限りAIには不可能です。