金沢情報2/28号・学習塾特集 その3 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

サミット・ゼミ
Summit Seminar

金沢情報2/28号・学習塾特集 その3

今週は先週の続きです。生徒の皆さんのやる気を引き出すことはなかなか難しいです。しかし、これは学習塾にとって大切な責務の一つです。日本が豊かになり、多くの子供たちはそんなに頑張らなくても生活できるだろうと思っています。うちの子には欲がないとおっしゃるご父兄が少なからずいらっしゃいます。

何とか生きていけるだろうと漫然と思っている子供たちに、将来の給料は少なくても良いのかと聞くと、それは嫌だと言います。そこがポイントです。給料をたくさんもらうためにどうすべきかを話します。彼らが納得できるように話せば勉強の必要性を理解してくれます。私は実例を話します。例えば、スギ薬局とクスリのアオキの闘いです。彼らにとってドラックストアは身近な存在なので、厳しい競争社会でアイデアを出すことの大切さ、即ち勉強の大切さを理解してくれます。

進路や将来に対するコーチングはサミット・ゼミの大きな強みです。私の社会人経験と塾長経験が生きます。高校生が進路を考える時、医師や弁護士志望の場合はそれぞれ医学部、法学部と明確です。しかし、そうではない場合の判断は易しくはありません。その時、生徒さんとしっかり対話します。希望を聞き、適性を考慮した上で、幾つかのオプションを提示することが極めて重要だと思っています。高校は理数科に入り、大学は法学部に進みましたから文系、理系両方のことが分かります。私はビジネス社会と学校での勉強の架け橋的な役割を果たしたいと考えています。

金沢情報2/28号の「生徒の声」にメッセージをくれた早稲田大学・法学部出身のR.Fさんはもうすぐ社会人5年目を迎えます。今年2月1日付け本欄で述べましたTOEIC935点を取った教え子が彼です。彼だけではなく、社会人になった数多くの教え子と連絡を取っています。私自身のビジネス経験は平坦ではなく良いこともそうではない辛いことも多々ありました。教え子たちには私の経験を参考にして欲しいと願っています。

私自身、進路の選択に関しては悔いが残っています。高3の夏のことでした。頭の中は理系でしたが、政治家になりたいと思い法学部を目指しました。しかし、法学部の勉強は全く面白くなく、工学部で都市計画の講義を聞きました。今から思えば軽率な学部選びでした。もし、高校時代にミスター半導体と呼ばれる東北大学の西澤潤一教授(2018年に92歳で死去)のことを聞いていれば、その道に進んだかもしれません。選択肢を知らなかったのです。

高校時代に親や学校の先生と進路についてしっかり話した記憶はありません。情報収集しなかった自分が悪いのですが、非常に悔やまれます。大学卒業後は日産自動車の海外法務・輸出や貿易商社での輸入などの仕事をしました。どの舞台でも頑張って仕事をしました。仲の良い高校、大学の友人たちは医師、大学教授、ビジネス界のリーダーとして活躍しているので、学習塾を始めても世の中に対するアンテナは高くしてきました。それらの経験や交友は学習塾の仕事には直接役立ってはいないものの、生徒の皆さんへ然るべき情報を提供するベースになっています。

オジサンを過ぎる年齢になってしまいましたが、ほぼ二日に一回の約5kmのジョギングはずっと継続しています。気力が続く限りは健康に留意し、社会へのアンテナを高くし続けながら中高生の皆さんを力強くサポートしたいと思っています。(「サポート」です。人間は平等だと考えているので、上から目線の「指導」という言葉は大嫌いです。) どうぞよろしくお願い申し上げます。