恩師への質問 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

サミット・ゼミ
Summit Seminar

恩師への質問

高校1、2年時に通った理数科(北海道釧路湖陵高校)のミニクラス会に参加するため札幌へ行ってきました。良い機会だったので中3時の担任だった今田先生にお会いしました。今田先生は2012年6月28日付け本欄でご紹介したことがあります。私が生徒の皆さんと接する際の模範とさせて頂いている先生です。先生は釧路の中学校で教えた後、釧路、札幌の各高校の先生をされて、今は札幌にお住まいです。84歳とご高齢ですが、お元気そうな姿で待ち合わせのホテルロビーに来られました。以前のクラス会で札幌へ行った時にお会いした以来で、10年振りにお話しすることができました。

私には先生にお聞きしたいことがありました。誰でも努力すれば学力を伸ばすことができるか否かということです。先生の答えは非常に現実的なものでした。そのように思いたいが、誰でも学力が伸びるとは限らないと話されました。男子ゴルフにおける松山英樹のような才能が勉強においても必要であるとのことでした。そして、かなりの努力をしたものの成績が伸びなかったある中学生のケースを紹介して下さいました。

私は、真摯に努力すれば誰でも学力が伸びると信じているので、食い下がりました。上述の中学生の場合は努力の方法が誤っていると指摘しましたが、先生の見解は変わりませんでした。約40年間も中高生に教えてこられた経験をお持ちですから、先生の言葉には重みがありました。

金沢に戻って先生との会話を振り返った時、学校の先生と私との立ち位置の違いがポイントになるのではないかと考えました。学校の先生は一クラスの生徒数が多いので、特別な場合を除いては、生徒とのつながりはそれほど強くはないでしょう。努力するように主体的、積極的に働きかけても、生徒の人数が多いため、先生の影響力には限りがあると想像します。

サミット・ゼミは一クラス6名までの少人数制で、生徒さん一人一人とのつながりは強いです。それを嫌う人もいるでしょうが、私は、せっかくのご縁で一緒に勉強することになるので、勉強の必要性や勉強の具体的方法を説いた上でしっかり導きたいと考えています。過去26年間ほとんどの生徒さんの成績が伸びました。私の経験からすれば、勉強における才能があるとすれば、それは努力することです。本欄をお読み頂いている皆さんはどのようにお考えでしょうか。