答えを直ぐに教えるのは? - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

サミット・ゼミ
Summit Seminar

答えを直ぐに教えるのは?

日本経済新聞の第2面、第3面の下部は本の広告欄です。先週金曜日(5/30)に広告されたある本のタイトルが刺激的でした。「頭のいい上司は死んでも答えを教えない。」というタイトルで、上司の親切すぎる対応が原因で、部下がすぐに「どうしたらいいですか?」と頼ってくる、上司からの指示待ちばかりで、自ら考え、動こうとしないという説明がありました。

「答えを教えない」はサミット・ゼミの数学の授業にも関係しています。各分野の解き方の説明をしてからの問題練習では、基本的に答えは教えずに生徒の皆さんが自分で解くのを待ちます。考える力を養って欲しいという願いからそうしています。生徒が分からない問題の答えを直ぐに教えるという学習塾もあるようですが、それでは生徒の考える力は養えないと思います。生徒が考えることから逃げてしまうからです。

もちろん全く教えないわけではありません。問題を解く上でのヒント、ポイントは説明します。このヒント、ポイントの説明をどのタイミングで行うかはなかなか難しいです。生徒の皆さん一人一人でタイミングが異なります。答えを直ぐには教えないのは、考える力をつけて欲しいという願いからだけではありません。数学の楽しさを実感して欲しいという願いも込められています。難しい問題を自分で解いた時に数学の楽しさが分かるからです。