自由英作文強化 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

サミット・ゼミ
Summit Seminar

自由英作文強化

既に授業が終了している今年度の高3英語クラスでは自由英作文練習を強化しました。テーマにもよりますが、大学入試問題としてはかなりの難問です。そう簡単には書けるようにはならないので、今年度は例年よりも早く、高2後半から練習を始めました。通常の和文英訳と交互に練習して、全部で23回練習しました。

自由英作文が難しいのは幾つかの要因があります。先ずは、設問のテーマです。低い食料自給率の問題点二つ(金沢大2022年)、5Gによる生活の変化(名古屋工業大2021年)、文系と理系を分けることについて(九州大2020年)などは日本語の小論文としても難しい問題です。次に、テーマに答えるためのシナリオです。採点者にアピールできるように論理を構成するのは相当難しいです。そして、そのシナリオを英語にしなければなりません。やはり難しいです!

練習開始を早めたので、生徒の皆さんはだんだん慣れてきました。しかし、昨年の初冬の頃、出来具合が悪くなりました。テーマを難しくしていったからです。制限字数(80語から120語程度)で英文は出来上がるものの、設問のテーマに答えていない答案が増えてきました。英語が出来る人たちが陥りやすいポイントです。英文としてはまとまっていても設問のテーマに答えていなければ得点できません。共通テストの後は、自由英作文の練習の比重を大きくしました。設問のテーマをしっかり見据えることを徹底しました。

大学入試の問題として自由英作文はとても優れていると思います。受験生の思考力と表現力を測ることができます。受験生にとっては大変ですが、テーマに対して深く考えて、それを自分の言葉で表現することは社会人としての活躍につながります。