AI時代の勉強 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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AI時代の勉強

AIの時代にはどんな勉強が必要なのでしょか。チャットGPTのような生成AIが様々なことを教えてくれるので知識の暗記は不要になるのでしょうか。

チャットGPTに、人間が生成AIに勝る点を尋ねてみました。経験、感性、社会性などと共に創造性を挙げました。人間は新しいアイデアを考え出し問題を解決することができると回答しました。それに対して、AIは学習したデータに基づいて回答するので新しいアイデアを考え出すのが難しい場合があるとのこと。

大きなポイントの一つはこの創造性だと思います。それでは、人間が創造性を発揮するためにはどうすれば良いのでしょうか。この点については、2002年にノーベル物理学賞を受賞された東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊先生の指摘が適切な回答になります。すなわち、知識と考える力の掛け算で人間の能力が決まるということです。

アイデアは真っ白なキャンバスから突然湧き出るものではなく、様々な要素の新しい結びつきからもたらされます。創造力とは情報を組み合わせて問題を解決し、新しい価値を生み出す力です。知識と考える力の掛け算により創造性が発揮され、新たなアイデアが湧くのです。

AI時代にはプログラミングや情報処理のような新たな分野の勉強も必要ですが、勉強の基本は変わらないと思います。これまでと同様、様々な知識を蓄積し、しっかり考えることが必要です。様々な知識がなければ、前々回の本欄でご紹介したチャットGPTのミス(坂本龍馬が長州藩出身という間違い)を見抜くことはできません。AIをツールとして使いこなすために知識を蓄積し、思考力を磨かなければなりません。