先取り教育について - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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先取り教育について

今年9月、星稜高校が学習塾対象に開いた入試説明会に出席しました。その時に印象に残ったのが、星稜中学の中高一貫理数コースを説明する先生の言葉でした。大学入試を見据えた6年間を送るために先取り教育を行っていると自信を持って話されました。錦丘中学でも一部先取り教育をしているようですが、石川県で大都市圏の中高一貫校と同じ先取り教育を実施しているのは星稜の中高一貫理数コースだけです。

先取り教育をして高2終了時までに高校の全課程を習得すれば高3の一年間を大学入試対策に費やせます。大学受験において有利になるでしょう。しかし、絶対に先取り教育が必要というわけでもありません。サミット・ゼミには現役で京都大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学などの難関大学に合格した人が数多く在籍しました。

先取り教育ではない普通の進み方の授業を受ける人たちも十分な合格実績を残すことができます。ただし、先取り教育を受けている人たちに負けないための条件があります。それは各学年の勉強をきちっとこなすことです。然るべき基礎力を築いて高校に入学し、各学年の勉強を着実に積み重ねることができれば大学入試において先取り教育を受けた受験生と十分に戦うことができます。

サミット・ゼミの中学クラスでは、先取り学習に当たる学校の授業の予習はしません。生徒の皆さんが学校の授業を聞かなくなることが危惧されるからです。それは中学の先生方に対して失礼に当たると考えています。私は公教育を尊重しています。しかし、学校の授業の進行が非常に遅くて生徒の皆さんが不安になる場合はその限りではありません。

先取り学習をしない代わりに、中学の中間・期末テスト毎に試験範囲の復習には万全を期します。定期テストの学習を着実に積み重ねればハイレベルの高校にも合格できます。これが中学クラスの基本的な授業の進め方ですが、大切なポイントがあります。それは中学英語の文法は完璧にすることと数学の難しい問題でしっかり考える習慣をつけることです。これらは高校で伸びるための大切な条件だからです。

中学英語を完璧にし、数学における思考力を鍛えて高校に進み、高校の定期テストの勉強にしっかり取り組めば十分な実力を身に付けることができます。ただし、高校の授業では足りない点もあります。進学校でも英語の速読や英作文、特に自由英作文の練習は不足しています。サミット・ゼミの高校クラスは高校の授業で不足しているところをカバーしているという側面があります。

大都市圏の中高一貫校や星稜中学の先取り教育は大学受験に有利になる傾向がありますが、普通の中学・高校で各学年の勉強をしっかり着実に積み重ねれば特段の問題はないと思います。難関大学にも十分合格できます。