負けず嫌い - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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負けず嫌い

今週月曜日(2/5)、卓球のパリ五輪代表候補の男女各3人が決まりました。女子では国内選考ランキング3位だった伊藤美誠選手(23)が落選しました。伊藤選手か15歳の張本美和選手のどちらが3人目に選ばれるのか注目が集まっていました。張本選手が選ばれたことは良かったと思いますが、伊藤選手の気持ちを想像しました。全国に私のような人が大勢いたと思います。2021年の東京オリンピック、女子シングルスで銅メダルを獲得したのに悔し涙を流した伊藤選手です。さぞや悔しい思いをしたことでしょう。

全日本総合バドミントン選手権大会・女子シングルスで5度優勝している奥原希望選手(28)は、昨年末の同大会決勝で右足を痛め、涙の途中棄権をしました。奥原選手の負けず嫌いさについては日本経済新聞のスポーツ面で特集されたことがあります。背が高くない奥原選手は自分の身長を156cmではなく156.3cmと公表しています。この数値に負けず嫌いな面が現れています。

将棋の藤井聡太八冠(21)が小学生の時、大会決勝で負けた後の表彰式で、羽織袴の姿でうなだれているシーンはよく覚えています。(2020年7月23日付け本欄) 将棋でもスポーツでもトップ層で活躍する人たちに共通するのは負けず嫌いな性格だと思います。人間的な優しさとは別に、スポーツや芸術それぞれの分野で絶対に負けたくないという姿勢が人間を高めるようです。

勉強においてはメダルやタイトルはありません。目指す高校や大学への合格が目標です。もちろん難関校に合格することは大変ですが、スポーツや将棋ほど過酷な戦いが必要なわけではありません。スポーツや芸術の世界で活躍している人の頑張りを参考にすればかなりのレベルにまで到達できると思います。勉強において戦いがあるとすれば、自分の甘さとの戦いでしょう。その戦いに勝つ重要な要素が負けず嫌いさです。

伊藤美誠選手はまだ23歳です。まだ記憶に新しい石川佳純選手の引退は昨年5月で30歳の時でした。伊藤選手の今後が気になります。更なる活躍をするであろう彼女の頑張りは、何かを目指す人の応援歌になると思います。