アスリートの涙 - サミット・ゼミ | 少人数制の学習塾

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アスリートの涙

7/26に開幕したパリオリンピックは終盤戦に入っています。この2週間、様々なシーンがありました。やはり選手が涙するシーンが強く印象に残っています。

卓球女子の早田ひな選手の銅メダル獲得後の涙は感動的でした。同じ24歳の平野美宇選手、伊藤美誠選手は前回の東京大会の代表に選ばれましたが、早田選手は補欠でした。練習パートナーを務め、球拾いをし、懸命に代表選手を応援する姿を覚えています。悔しかったと思います。その悔しさをバネにして「絶対に自分が断トツでパリに出る」と頑張ってきたそうです。準決勝で利き腕の左腕を負傷して、世界ランキング1位の中国選手に負けてしまいました。出場が危ぶまれた3位決定戦は痛み止めの注射を打って臨み、悲願のメダルを獲得しました。

柔道女子、阿部詩選手の敗戦後の大号泣も強く印象に残っています。お兄さん一二三選手とのダブルのオリンピック2連覇という偉業は大きなプレッシャーだったと思います。2回戦で畳に倒された時の呆然とした表情も頭に残っています。人間はここまで泣くのかと思わせる慟哭でした。

早田選手の嬉し涙、阿部選手の悔し涙の裏にどれだけの練習、努力、思いがあったのでしょうか。オリンピックに向けた圧倒的な努力が想像できるので、彼女達の涙がとても尊いものに思えます。因みに、早田選手のモットーは「練習は不可能を可能にする」だそうです。

中高生の皆さんには、うれし涙、悔し涙の背景にある、目標を目指して努力することの大切さを感じて欲しいです。スポーツではどれだけ努力しても、阿部詩選手のように、ちょっとした隙によって目標を達成できないことがあります。しかし、勉強では、努力は確実に学力向上につながります。勉強においては、練習(努力)は不可能を100%可能にする、と言えます。

なお、早田選手と3位決定戦を戦った韓国のエース、シン・ユビン選手の姿も忘れられません。早田選手に歩み寄ってハグして勝利を讃えた後、ベンチに戻り下を向いて泣いていました。見事なスポーツマンシップだったと思います。