塾長からの一言
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目次
- 2024年1月25日 - 速読の次は
- 2024年1月18日 - 共通テスト in 2024
- 2024年1月11日 - 人生の意味
- 2024年1月4日 - 激動の年?
- 2023年12月28日 - カレンダー
- 2023年12月21日 - 発音記号の勉強
- 2023年12月14日 - 絶対的計算力
- 2023年12月7日 - グローバル社会で必要なもの その2
- 2023年11月30日 - グローバル社会で必要なもの
- 2023年11月23日 - 先取り教育について
- 2023年11月16日 - 私立中受験ブーム?
- 2023年11月8日 - 先生の影響力
- 2023年11月2日 - 関係代名詞のメモ
- 2023年10月26日 - 25年間の進学実績
- 2023年10月17日 - おかげさま25周年です
- 2023年10月12日 - 偏差値を上げることは難しくない
- 2023年10月5日 - 英語の解説がない!
- 2023年9月28日 - 私立高校の使命
- 2023年9月21日 - 究極の一言
- 2023年9月14日 - 速読練習の成果は? その2
- 2023年9月7日 - 国際人に必要な対話力
- 2023年8月30日 - 未来を拓く人材
- 2023年8月24日 - どこまで教えるか
- 2023年8月17日 - 人の痛みを知る
- 2023年8月10日 - 1次関数・解法パターン
2024年1月25日
中3クラスの皆さんは冬休み末の今月7日に石川県総合模試を受けました。元日に起きた能登半島地震の影響で採点作業が遅れて、昨日結果が分かりました。冬休み明けの統一テスト結果と共に、公立高校の受験校を決めるための重要情報です。
本欄で何回かご紹介している通り、今年度の中3クラスは英文の速読を強化しました。従来は中3の夏期講習から練習を開始していましたが、約半年早く、中2の3学期期末テスト後から始めました。その成果は昨年の秋頃から出始め、12月や今月の模試前の過去問練習でも速く読めるようになっていました。今回の英語の平均は50.1点でした。中3クラス4人は全員が70点以上(科目別偏差値60以上)で、80点を超えた人もいました。速読練習の開始から10ヶ月間の成果が出たと思います。
石川県の公立高校入試の英語は客観的に難しいと思います。大問は四つで、リスニング、並び替え問題、会話文と長文の構成です。会話文と長文は英語を使った資料や図に関する問題で、両問とも相当の英文量です。リスニングの時間が12分程度であれば良いのですが、15分位に長さになると読解問題の時間が苦しくなり、大幅な平均点の低下をもたらします。
中3クラスの皆さんは速読の技術を身につけて、50分の時間内に余裕を持って長い読解問題を解けるようになりました。速読強化の狙いが当たり、英語に関しては満足できる水準に達したと思っています。しかし、ここまできて次の課題が気になってきました。昨年11月模試の過去問練習をしている頃のことでした。それは英作文です。
入試や模試の大問4の最後が「4文以上のまとまりのある英文」を書く問題で、配点は8点です。大きな配点です。長文問題の内容を受けた自由英作文です。速読のおかげで英作文にある程度の時間をかけることができるようになったとはいえ、制限時間ギリギリに設問の指示を確認した上で4文以上のまとまった内容を考えるのは大変です。時間に追われれば文法ミスやスペルミスは避けられません。
入試は学力コンテストではありませんから、高得点を狙う必要はありません。速読ができるようになり、科目別偏差値で65程度に達すれば十分です。英作文でもしっかり得点しなければならないと思えば、焦って速読が甘くなる危険性があります。英作文の配点8点は「おまけ」と考えれば良いと思います。そう考えれば英語で失敗することはなくなります。一応、生徒の皆さんには「おまけ」対策としての秘策を授けました。なお、彼らの速読の技術は3年後の共通テストに確実につながります。
本欄で何回かご紹介している通り、今年度の中3クラスは英文の速読を強化しました。従来は中3の夏期講習から練習を開始していましたが、約半年早く、中2の3学期期末テスト後から始めました。その成果は昨年の秋頃から出始め、12月や今月の模試前の過去問練習でも速く読めるようになっていました。今回の英語の平均は50.1点でした。中3クラス4人は全員が70点以上(科目別偏差値60以上)で、80点を超えた人もいました。速読練習の開始から10ヶ月間の成果が出たと思います。
石川県の公立高校入試の英語は客観的に難しいと思います。大問は四つで、リスニング、並び替え問題、会話文と長文の構成です。会話文と長文は英語を使った資料や図に関する問題で、両問とも相当の英文量です。リスニングの時間が12分程度であれば良いのですが、15分位に長さになると読解問題の時間が苦しくなり、大幅な平均点の低下をもたらします。
中3クラスの皆さんは速読の技術を身につけて、50分の時間内に余裕を持って長い読解問題を解けるようになりました。速読強化の狙いが当たり、英語に関しては満足できる水準に達したと思っています。しかし、ここまできて次の課題が気になってきました。昨年11月模試の過去問練習をしている頃のことでした。それは英作文です。
入試や模試の大問4の最後が「4文以上のまとまりのある英文」を書く問題で、配点は8点です。大きな配点です。長文問題の内容を受けた自由英作文です。速読のおかげで英作文にある程度の時間をかけることができるようになったとはいえ、制限時間ギリギリに設問の指示を確認した上で4文以上のまとまった内容を考えるのは大変です。時間に追われれば文法ミスやスペルミスは避けられません。
入試は学力コンテストではありませんから、高得点を狙う必要はありません。速読ができるようになり、科目別偏差値で65程度に達すれば十分です。英作文でもしっかり得点しなければならないと思えば、焦って速読が甘くなる危険性があります。英作文の配点8点は「おまけ」と考えれば良いと思います。そう考えれば英語で失敗することはなくなります。一応、生徒の皆さんには「おまけ」対策としての秘策を授けました。なお、彼らの速読の技術は3年後の共通テストに確実につながります。
2024年1月18日
大学入学共通テストが先週末(1/13, 14)に実施されました。例年通り、初日の土曜日早朝に尾山神社へ行き生徒の皆さんの健闘を祈願しました。
英語(リーディング)と数学ⅠA、ⅡBの問題を解き終えました。英語は昨年同様、第1問から第6問まで全て読解問題でした。「様々なテクストから概要や要点を把握する力や必要とする情報を読み取る力等を問うことをねらいとする。」という大学入試センターの方針に沿った多様な種類の問題が出題されました。特筆すべきは英文量です。問題文、選択肢を全て含めると約6,300語で昨年よりも200語程度増加しました。80分の試験時間で約6,300語を読みこなすのは本当に大変です。
昨日発表された中間集計による平均点は53.28点でした。昨年の53.81点とほぼ同じです。昨年は最後の論説文が難しかったことをよく覚えています。今年は問題の難しさというより英文量の多さが印象的です。2021年にセンター試験から共通テストに代わって、発音・アクセント、文法・語法問題が出題されなくなりました。共通テストの問題を解く度に、問題のバランスが悪いと思います。
中間集計による数学の平均点は、ⅠAが54.35点、ⅡBが61.03点でした。昨年はそれぞれ55.65点、61.48点でしたから難度は昨年並みでした。ⅠAでは電柱の影の長さと太陽高度に関する問題が出題されていて共通テストらしいと感じました。ⅠAの各問題はそれほど難しいとは感じなかったので平均点54.35点はやや意外です。n進数や動点の問題で慌てた人が多かったのでしょう。
今年の英語と数学の問題を解いてみて、今後の授業方針について考えてみました。基本的には変更ありません。英語のポイントは速読、単語力、問題形式への慣れです。数学のポイントは絶対的計算力、思考力、試験時間の使い方です。今後の高校クラスの授業内容をより進化させるつもりです。また、速読、絶対的計算力、思考力については、従来通り中学クラスの授業でも意識していきます。
英語(リーディング)と数学ⅠA、ⅡBの問題を解き終えました。英語は昨年同様、第1問から第6問まで全て読解問題でした。「様々なテクストから概要や要点を把握する力や必要とする情報を読み取る力等を問うことをねらいとする。」という大学入試センターの方針に沿った多様な種類の問題が出題されました。特筆すべきは英文量です。問題文、選択肢を全て含めると約6,300語で昨年よりも200語程度増加しました。80分の試験時間で約6,300語を読みこなすのは本当に大変です。
昨日発表された中間集計による平均点は53.28点でした。昨年の53.81点とほぼ同じです。昨年は最後の論説文が難しかったことをよく覚えています。今年は問題の難しさというより英文量の多さが印象的です。2021年にセンター試験から共通テストに代わって、発音・アクセント、文法・語法問題が出題されなくなりました。共通テストの問題を解く度に、問題のバランスが悪いと思います。
中間集計による数学の平均点は、ⅠAが54.35点、ⅡBが61.03点でした。昨年はそれぞれ55.65点、61.48点でしたから難度は昨年並みでした。ⅠAでは電柱の影の長さと太陽高度に関する問題が出題されていて共通テストらしいと感じました。ⅠAの各問題はそれほど難しいとは感じなかったので平均点54.35点はやや意外です。n進数や動点の問題で慌てた人が多かったのでしょう。
今年の英語と数学の問題を解いてみて、今後の授業方針について考えてみました。基本的には変更ありません。英語のポイントは速読、単語力、問題形式への慣れです。数学のポイントは絶対的計算力、思考力、試験時間の使い方です。今後の高校クラスの授業内容をより進化させるつもりです。また、速読、絶対的計算力、思考力については、従来通り中学クラスの授業でも意識していきます。
2024年1月11日
「人間の人生は、ほかの人の人生に少しでも意味を与えたときに、初めて意味をもつ。」昨年12月16日付け日本経済新聞のコラム「春秋」で出会った文です。ゴルフのタイガー・ウッズ選手が、黒人初の大リーガーとしてドジャースと契約したジャッキー・ロビンソン選手のことを思って、いつもそのように口にしていたそうです。昨年12月14日(現地時間)、大谷翔平選手がロサンゼルス・ドジャースの入団会見に臨みましたが、その冒頭でジャッキー・ロビンソン選手の名前が挙がったことが「春秋」につながりました。
中高生の皆さんには大きな可能性を秘めた未来があります。彼らが身近に接する大人は多くはいませんから、私が彼らに少なからぬ影響を及ぼすでしょう。いつもそのことを自覚しています。「春秋」の一言はそんな私を激励してくれました。6名までの少人数制のサミット・ゼミで、縁があって通ってくれる生徒の皆さんをしっかり導きたいと思っています。
元プロ野球の野村克也さんの座右の銘は「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」でした。これは医師、政治家で関東大震災の復興を担った後藤新平の言葉です。初めてこの言葉を知った時、心の中から湧き上がる情熱を感じました。自分なりに人材を育てたいと思いました。冒頭の言葉に接した時も似たような感慨を持ちました。
私は「指導」という言葉が大嫌いです。上から目線の響きがあるからです。人間は皆平等だと考えています。中高生の皆さんも一人の人間として接しています。勉強を指導するのではなくコーチ、ガイドしているつもりです。英語や数学の勉強、そして様々な私のお話しから生徒の皆さんが成長してくれることを願いながら、これからも授業を進めます。
中高生の皆さんには大きな可能性を秘めた未来があります。彼らが身近に接する大人は多くはいませんから、私が彼らに少なからぬ影響を及ぼすでしょう。いつもそのことを自覚しています。「春秋」の一言はそんな私を激励してくれました。6名までの少人数制のサミット・ゼミで、縁があって通ってくれる生徒の皆さんをしっかり導きたいと思っています。
元プロ野球の野村克也さんの座右の銘は「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」でした。これは医師、政治家で関東大震災の復興を担った後藤新平の言葉です。初めてこの言葉を知った時、心の中から湧き上がる情熱を感じました。自分なりに人材を育てたいと思いました。冒頭の言葉に接した時も似たような感慨を持ちました。
私は「指導」という言葉が大嫌いです。上から目線の響きがあるからです。人間は皆平等だと考えています。中高生の皆さんも一人の人間として接しています。勉強を指導するのではなくコーチ、ガイドしているつもりです。英語や数学の勉強、そして様々な私のお話しから生徒の皆さんが成長してくれることを願いながら、これからも授業を進めます。
2024年1月4日
新年あけましておめでとうございます。
今年2024年は選挙イヤーと呼ばれています。世界では1/13に台湾の総統選、3月にロシア大統領選そして11月にアメリカ大統領選が行われます。お隣の韓国では4月に総選挙があります。国内では9月に自民党の総裁選が行われ、それとの関係で衆議院総選挙の可能性もあります。激動の一年になるかもしれないと思って迎えた新年は凄まじい幕開けでした。
新年早々の元日16:10にマグニチュード7.6の能登半島地震が発生しました。最大震度7を志賀町が記録しました。私はその志賀町にある実家(囲炉裏のある和風ペンション)でお正月を過ごしていました。家全体がグラグラと揺れて、この世の終わりではないかというような恐怖を覚えました。揺れが収まった後は家族で協力して必要な応急処置を施しました。金沢も震度5強の揺れに襲われたので、教室と自宅の状況が心配で予定より早く金沢に戻りました。その1/2の夕刻、羽田空港で日航機が着陸後に炎上しました。さらに、昨日(1/3)午後、北九州市小倉北区で大規模火災が発生しました。
物凄い事件が続いていますが、世間の様々な予定は基本的に通常通りです。来週末には大学入学共通テストが実施されます。中3の皆さんは次の日曜日(1/7)に模試、1/10には公立出願校を決める統一テストを受けます。
近年の大学入試では知識に加えて、思考力、判断力と表現力が求められています。これらの力は入試に合格するために必要なだけではありません。ビジネス社会で活躍するための必須条件でもあります。また、本欄では何回も小柴昌俊・東大特別栄誉教授の教えを紹介してきました。アイデアを創出するためには知識と考える力の掛け算が必要です。
すなわち高校入試や大学入試を目指して勉強することが、社会に出た時の様々な場面において知恵、アイデアを提供することにつながります。どんな状況におかれても何をどうすれば良いかを判断できる人材になることができます。それは地震のような災害時での的確な判断・行動につながると思います。今年も上手く生徒の皆さんを導いていくつもりです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
今年2024年は選挙イヤーと呼ばれています。世界では1/13に台湾の総統選、3月にロシア大統領選そして11月にアメリカ大統領選が行われます。お隣の韓国では4月に総選挙があります。国内では9月に自民党の総裁選が行われ、それとの関係で衆議院総選挙の可能性もあります。激動の一年になるかもしれないと思って迎えた新年は凄まじい幕開けでした。
新年早々の元日16:10にマグニチュード7.6の能登半島地震が発生しました。最大震度7を志賀町が記録しました。私はその志賀町にある実家(囲炉裏のある和風ペンション)でお正月を過ごしていました。家全体がグラグラと揺れて、この世の終わりではないかというような恐怖を覚えました。揺れが収まった後は家族で協力して必要な応急処置を施しました。金沢も震度5強の揺れに襲われたので、教室と自宅の状況が心配で予定より早く金沢に戻りました。その1/2の夕刻、羽田空港で日航機が着陸後に炎上しました。さらに、昨日(1/3)午後、北九州市小倉北区で大規模火災が発生しました。
物凄い事件が続いていますが、世間の様々な予定は基本的に通常通りです。来週末には大学入学共通テストが実施されます。中3の皆さんは次の日曜日(1/7)に模試、1/10には公立出願校を決める統一テストを受けます。
近年の大学入試では知識に加えて、思考力、判断力と表現力が求められています。これらの力は入試に合格するために必要なだけではありません。ビジネス社会で活躍するための必須条件でもあります。また、本欄では何回も小柴昌俊・東大特別栄誉教授の教えを紹介してきました。アイデアを創出するためには知識と考える力の掛け算が必要です。
すなわち高校入試や大学入試を目指して勉強することが、社会に出た時の様々な場面において知恵、アイデアを提供することにつながります。どんな状況におかれても何をどうすれば良いかを判断できる人材になることができます。それは地震のような災害時での的確な判断・行動につながると思います。今年も上手く生徒の皆さんを導いていくつもりです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年12月28日
教室内の見やすい場所に2種類のカレンダーがあります。一つは2ヶ月毎のカレンダーです。毎年、花をデザインした物を選んでいます。もう一つは壁に貼る1年分のカレンダーです。北陸銀行のイラスト付きのほのぼのしたタイプです。壁に貼る一年分カレンダーは、以前はみずほ銀行の物を使っていました。さすが、みずほ銀行、と思わせるセンスの良い物でしたが、数年前に壁貼りカレンダーのサービスはなくなりました。それ以降は北陸銀行のイラスト付きタイプを貼っています。
来年の壁貼りタイプもイラスト付きにするつもりで北陸銀行のある支店を訪れました。ロビーに置かれた大きな箱の中に筒状になったカレンダーがたくさん入っていました。風景タイプの物を手にした後、イラストタイプの物を探しました。すぐに、行員さんが、今年から一種類になりましたと教えてくれました。北國銀行も以前は2種類の壁貼りカレンダーがあったと思いますが、今は1種類だけです。
中学クラスでこの話をしました。楽しみに待っているお客様がいるのに、何故2種類あったものを1種類にするのだろうかと生徒の皆さんに問いかけました。突然の質問ですからヘンテコな回答もありましたが、中には、銀行が儲からなかったからと筋の通った答えをする人もいました。私は経済の話をしました。世の中では競争が厳しく、企業は経費を見直して必要のない経費を削減していることを説明しました。
その延長で、厳しい競争社会では他の会社にはないアイデアが求められ、そのアイデアを提供できる人間になるために、学校の勉強をする過程で様々な知識を蓄え、思考力を鍛える必要があることを話しました。競争社会の厳しさについてはドラッグストア業界が分かり易い例です。生徒の皆さんも近年のスギ薬局の多さを知っています。地元の愛知県に出店したクスリのアオキに対する反撃であることを説明すれば彼らも理解してくれます。
経費削減と言えば、サミット・ゼミも秋にインターネット環境を見直しました。また、世間一般で諸物価が高くなっている状況において、25年間据え置いてきた月謝のことが気になっています。父兄の皆さんにできるだけ負担をおかけしたくないという配慮からの価格設定でしたが、どこにも負けないと自負している授業内容、面倒見の良さという要素をもっと重視しても良いかなと考えています。
2023年も暮れようとしています。今年は開校25周年を迎えることができました。(10/17) 約400人の生徒さんと出会えたことに深い喜びを感じております。生徒の皆さんを上手く導くことが自分に与えられた責務と捉えて、今後も頑張るつもりです。2024年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
来年の壁貼りタイプもイラスト付きにするつもりで北陸銀行のある支店を訪れました。ロビーに置かれた大きな箱の中に筒状になったカレンダーがたくさん入っていました。風景タイプの物を手にした後、イラストタイプの物を探しました。すぐに、行員さんが、今年から一種類になりましたと教えてくれました。北國銀行も以前は2種類の壁貼りカレンダーがあったと思いますが、今は1種類だけです。
中学クラスでこの話をしました。楽しみに待っているお客様がいるのに、何故2種類あったものを1種類にするのだろうかと生徒の皆さんに問いかけました。突然の質問ですからヘンテコな回答もありましたが、中には、銀行が儲からなかったからと筋の通った答えをする人もいました。私は経済の話をしました。世の中では競争が厳しく、企業は経費を見直して必要のない経費を削減していることを説明しました。
その延長で、厳しい競争社会では他の会社にはないアイデアが求められ、そのアイデアを提供できる人間になるために、学校の勉強をする過程で様々な知識を蓄え、思考力を鍛える必要があることを話しました。競争社会の厳しさについてはドラッグストア業界が分かり易い例です。生徒の皆さんも近年のスギ薬局の多さを知っています。地元の愛知県に出店したクスリのアオキに対する反撃であることを説明すれば彼らも理解してくれます。
経費削減と言えば、サミット・ゼミも秋にインターネット環境を見直しました。また、世間一般で諸物価が高くなっている状況において、25年間据え置いてきた月謝のことが気になっています。父兄の皆さんにできるだけ負担をおかけしたくないという配慮からの価格設定でしたが、どこにも負けないと自負している授業内容、面倒見の良さという要素をもっと重視しても良いかなと考えています。
2023年も暮れようとしています。今年は開校25周年を迎えることができました。(10/17) 約400人の生徒さんと出会えたことに深い喜びを感じております。生徒の皆さんを上手く導くことが自分に与えられた責務と捉えて、今後も頑張るつもりです。2024年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
2023年12月21日
今月初め、中2クラスで英単語の発音記号を解説しました。先月末の期末テスト後は冬休み明けの実力テストに向けて既習分野を総復習していますが、使っている英語の問題集に発音・アクセントの問題が載っているからです。従来は高校クラスで発音記号を教えていましたが、最近は中2クラスで教えるようになりました。
日本人として知っておいた方が良いと思われるポイントを教えました。4種類の「ア」の違い、”th”と”s”の違い、”s”と”sh”の違いや、”f”、”th”、”l”や”r”の発音の仕方を意識することは、将来彼らの英語でのコミュニケーションに役立つと思います。テキストのコピーを配布して、CDを使った授業でしたから、音の違いは長く耳に残ると期待しています。
中学生が使っている英語の教科書には、初めて習う英単語は本文の横にまとめて載っています。そして発音記号も書かれています。今までの25年の経験では、それらの発音記号を教えている学校の先生はいらっしゃらないようでした。発音、アクセントを正しくすることは英語という文化に敬意を払うことにつながると思います。
本欄で何回か述べましたが、私自身は高校時代にNHKのラジオ講座で発音記号をマスターしました。英語を使ってビジネスをする時にそれが非常に役立ちました。私の英語はネイティブの発音ではなく日本人としての発音ですが、発音・アクセントはほぼ正確で、いつも褒められました。発音・アクセントを正しくすれば、ビジネスパートナーに「この人は他の日本人とは違う!」と思わせることができます。
日本人として知っておいた方が良いと思われるポイントを教えました。4種類の「ア」の違い、”th”と”s”の違い、”s”と”sh”の違いや、”f”、”th”、”l”や”r”の発音の仕方を意識することは、将来彼らの英語でのコミュニケーションに役立つと思います。テキストのコピーを配布して、CDを使った授業でしたから、音の違いは長く耳に残ると期待しています。
中学生が使っている英語の教科書には、初めて習う英単語は本文の横にまとめて載っています。そして発音記号も書かれています。今までの25年の経験では、それらの発音記号を教えている学校の先生はいらっしゃらないようでした。発音、アクセントを正しくすることは英語という文化に敬意を払うことにつながると思います。
本欄で何回か述べましたが、私自身は高校時代にNHKのラジオ講座で発音記号をマスターしました。英語を使ってビジネスをする時にそれが非常に役立ちました。私の英語はネイティブの発音ではなく日本人としての発音ですが、発音・アクセントはほぼ正確で、いつも褒められました。発音・アクセントを正しくすれば、ビジネスパートナーに「この人は他の日本人とは違う!」と思わせることができます。
2023年12月14日
今日は12月14日です。一か月後の1月14日は共通テスト2日目で数学と理科のテストが行われます。高3数学クラスでは共通テスト形式の数ⅠAと数ⅡBの問題を毎週交互に解いています。残り1か月の仕上げの段階に入ってきて、残りの期間でどの難度の問題をどの順番で解くかを工夫しています。授業をさらに充実させるため、先月から今月にかけては新たに手に入れた問題を実際に解いてみました。
改めて、数学は時間との戦いであると強く感じました。共通テストの英語、国語も時間との戦いという側面がありますが、数学は特にそれを感じます。解き方が分からず考え込んでしまうと制限時間(数ⅠA 70分、数ⅡB 60分)で解くことは厳しくなります。数分、いや2, 3分の違いで10点ほどの得点差になることもあります。絶対的な計算力が要求されます。数学では、速く正確に計算する絶対的な計算力をベースにして各分野の解法パターンを習得することが基本です。
今週の中3、中2クラスで、この話をしました。大学入試が近づいている12月中旬に、実際の共通テスト形式の問題を解いた上での感想を伝えたので、生徒の皆さんも真剣な表情で聴いてくれました。期末テストが終わり、両クラスでは冬休み明けの統一テスト、実力テストを目標にして英語、数学とも総復習の問題練習をしています。数学の最初は計算問題が中心で、ちょっとした計算ミスが少なからずありましたから、丁度良いタイミングでした。
スピードと正確性の両方が必要ですが、当然のことながら、先ずは正確性です。そのためには途中式をしっかり書くことが重要です。数字を乱雑に書かないことも必要です。途中式をしっかり書いて正確性が高まれば、あとはスピードです。これは集中力につきるでしょう。近い将来に共通テストを受けることを念頭に置いて、中3、中2の皆さんの計算力を鍛えています。
改めて、数学は時間との戦いであると強く感じました。共通テストの英語、国語も時間との戦いという側面がありますが、数学は特にそれを感じます。解き方が分からず考え込んでしまうと制限時間(数ⅠA 70分、数ⅡB 60分)で解くことは厳しくなります。数分、いや2, 3分の違いで10点ほどの得点差になることもあります。絶対的な計算力が要求されます。数学では、速く正確に計算する絶対的な計算力をベースにして各分野の解法パターンを習得することが基本です。
今週の中3、中2クラスで、この話をしました。大学入試が近づいている12月中旬に、実際の共通テスト形式の問題を解いた上での感想を伝えたので、生徒の皆さんも真剣な表情で聴いてくれました。期末テストが終わり、両クラスでは冬休み明けの統一テスト、実力テストを目標にして英語、数学とも総復習の問題練習をしています。数学の最初は計算問題が中心で、ちょっとした計算ミスが少なからずありましたから、丁度良いタイミングでした。
スピードと正確性の両方が必要ですが、当然のことながら、先ずは正確性です。そのためには途中式をしっかり書くことが重要です。数字を乱雑に書かないことも必要です。途中式をしっかり書いて正確性が高まれば、あとはスピードです。これは集中力につきるでしょう。近い将来に共通テストを受けることを念頭に置いて、中3、中2の皆さんの計算力を鍛えています。
2023年12月7日
先週の本欄では語学力について述べました。グローバル社会で必要な語学力や問題解決能力、リーダーシップの中で、学習塾が貢献できるものとして取り上げました。学習塾はリーダーシップを育む場としては馴染みませんが、問題解決能力に繋がる要素はあります。
それは数学です。ある条件が与えられて、どのように答えを導き出すかを考えます。問題を解くポイントを見抜く必要があります。それは、社会に出て何か問題が発生した時に、どこに問題の本質があるのかを考える時に似ています。問題の所在が分かれば解決する方法を導き出すことはそれほど困難ではありません。
センター試験から共通テストになり、数学の問題形式が変わりました。社会生活に関連する問題が出題されるようになりました。社会で必要な問題解決能力を求める度合いが高まりました。因みに、今年1月の共通テスト・数IAでは、バスケットボール選手のシュートを打つ高さに関する2次関数の問題が出題されました。
なお、グローバル社会では語学力、問題解決能力、リーダーシップが必要だという記事を読んだ時、日産自動車の新入社員研修で、社会人には課題解決能力と集団維持能力が必要だと学んだことを思い出しました。グローバル社会が進展して語学力という要素が追加されましたが、他の二つの要素は変わりありません。どのような世の中になっても、社会で活躍する基本的な要素には変化ありません。
それは数学です。ある条件が与えられて、どのように答えを導き出すかを考えます。問題を解くポイントを見抜く必要があります。それは、社会に出て何か問題が発生した時に、どこに問題の本質があるのかを考える時に似ています。問題の所在が分かれば解決する方法を導き出すことはそれほど困難ではありません。
センター試験から共通テストになり、数学の問題形式が変わりました。社会生活に関連する問題が出題されるようになりました。社会で必要な問題解決能力を求める度合いが高まりました。因みに、今年1月の共通テスト・数IAでは、バスケットボール選手のシュートを打つ高さに関する2次関数の問題が出題されました。
なお、グローバル社会では語学力、問題解決能力、リーダーシップが必要だという記事を読んだ時、日産自動車の新入社員研修で、社会人には課題解決能力と集団維持能力が必要だと学んだことを思い出しました。グローバル社会が進展して語学力という要素が追加されましたが、他の二つの要素は変わりありません。どのような世の中になっても、社会で活躍する基本的な要素には変化ありません。
2023年11月30日
先々週の本欄で、日本経済新聞の「ヒートアップ中学受験」という先月の連載記事について触れました。連載最終日の記事は、過熱する中学受験に背を向けて世界をめざす親子が出てきたことを紹介していました。そういう親子は、グローバル社会で必要な語学力や問題解決能力、リーダーシップを身につけるためには、海外進学が早道と考えます。
社会に出てグローバルに活躍するための条件が端的に表現されています。他にも対話力や交渉力などの要素がありますが、語学力、問題解決能力、リーダーシップは非常に大切な要素です。その記事を読みながら、学習塾として何ができるだろうかと考えました。
自分にできることは、やはり英語です。英語はサミット・ゼミのアピールポイントです。現役時代、英語は得意ではなく、早稲田大学の入試で完敗しました。英語を浪人時代に克服した経験は大きな武器になっています。このように勉強すれば絶対に英語が分かるようになるという授業をしているつもりです。東京外国語大学・英語学科の合格実績は私の自信を支えてくれています。
大学入学共通テストが要求する様々な種類の大量の英文を読む力、2次試験が要求する高度な英文読解力や小論文的な自由英作文を書く英作力は、そのまま社会で通用します。大学入試を目標にしてそれらの力を鍛えるだけでは足りないと考えています。センター試験から共通テストへの移行に伴って出題されなくなった発音・アクセントや文法・語法にも注意するつもりです。
発音・アクセントの学習は生徒の皆さんが将来、海外の人たちとコミュニケーションを取る時に必ず役立つはずです。一般的な日本人は発音・アクセントにはあまり注意していませんから、正確な発音・アクセントは評価されるでしょう。私自身の経験から断言できます。また、文法・語法の学習は将来のTOEICのような資格試験につながります。大学入試を突破するだけではなく、社会で通用する英語力を鍛えます。
社会に出てグローバルに活躍するための条件が端的に表現されています。他にも対話力や交渉力などの要素がありますが、語学力、問題解決能力、リーダーシップは非常に大切な要素です。その記事を読みながら、学習塾として何ができるだろうかと考えました。
自分にできることは、やはり英語です。英語はサミット・ゼミのアピールポイントです。現役時代、英語は得意ではなく、早稲田大学の入試で完敗しました。英語を浪人時代に克服した経験は大きな武器になっています。このように勉強すれば絶対に英語が分かるようになるという授業をしているつもりです。東京外国語大学・英語学科の合格実績は私の自信を支えてくれています。
大学入学共通テストが要求する様々な種類の大量の英文を読む力、2次試験が要求する高度な英文読解力や小論文的な自由英作文を書く英作力は、そのまま社会で通用します。大学入試を目標にしてそれらの力を鍛えるだけでは足りないと考えています。センター試験から共通テストへの移行に伴って出題されなくなった発音・アクセントや文法・語法にも注意するつもりです。
発音・アクセントの学習は生徒の皆さんが将来、海外の人たちとコミュニケーションを取る時に必ず役立つはずです。一般的な日本人は発音・アクセントにはあまり注意していませんから、正確な発音・アクセントは評価されるでしょう。私自身の経験から断言できます。また、文法・語法の学習は将来のTOEICのような資格試験につながります。大学入試を突破するだけではなく、社会で通用する英語力を鍛えます。
2023年11月23日
今年9月、星稜高校が学習塾対象に開いた入試説明会に出席しました。その時に印象に残ったのが、星稜中学の中高一貫理数コースを説明する先生の言葉でした。大学入試を見据えた6年間を送るために先取り教育を行っていると自信を持って話されました。錦丘中学でも一部先取り教育をしているようですが、石川県で大都市圏の中高一貫校と同じ先取り教育を実施しているのは星稜の中高一貫理数コースだけです。
先取り教育をして高2終了時までに高校の全課程を習得すれば高3の一年間を大学入試対策に費やせます。大学受験において有利になるでしょう。しかし、絶対に先取り教育が必要というわけでもありません。サミット・ゼミには現役で京都大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学などの難関大学に合格した人が数多く在籍しました。
先取り教育ではない普通の進み方の授業を受ける人たちも十分な合格実績を残すことができます。ただし、先取り教育を受けている人たちに負けないための条件があります。それは各学年の勉強をきちっとこなすことです。然るべき基礎力を築いて高校に入学し、各学年の勉強を着実に積み重ねることができれば大学入試において先取り教育を受けた受験生と十分に戦うことができます。
サミット・ゼミの中学クラスでは、先取り学習に当たる学校の授業の予習はしません。生徒の皆さんが学校の授業を聞かなくなることが危惧されるからです。それは中学の先生方に対して失礼に当たると考えています。私は公教育を尊重しています。しかし、学校の授業の進行が非常に遅くて生徒の皆さんが不安になる場合はその限りではありません。
先取り学習をしない代わりに、中学の中間・期末テスト毎に試験範囲の復習には万全を期します。定期テストの学習を着実に積み重ねればハイレベルの高校にも合格できます。これが中学クラスの基本的な授業の進め方ですが、大切なポイントがあります。それは中学英語の文法は完璧にすることと数学の難しい問題でしっかり考える習慣をつけることです。これらは高校で伸びるための大切な条件だからです。
中学英語を完璧にし、数学における思考力を鍛えて高校に進み、高校の定期テストの勉強にしっかり取り組めば十分な実力を身に付けることができます。ただし、高校の授業では足りない点もあります。進学校でも英語の速読や英作文、特に自由英作文の練習は不足しています。サミット・ゼミの高校クラスは高校の授業で不足しているところをカバーしているという側面があります。
大都市圏の中高一貫校や星稜中学の先取り教育は大学受験に有利になる傾向がありますが、普通の中学・高校で各学年の勉強をしっかり着実に積み重ねれば特段の問題はないと思います。難関大学にも十分合格できます。
先取り教育をして高2終了時までに高校の全課程を習得すれば高3の一年間を大学入試対策に費やせます。大学受験において有利になるでしょう。しかし、絶対に先取り教育が必要というわけでもありません。サミット・ゼミには現役で京都大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学などの難関大学に合格した人が数多く在籍しました。
先取り教育ではない普通の進み方の授業を受ける人たちも十分な合格実績を残すことができます。ただし、先取り教育を受けている人たちに負けないための条件があります。それは各学年の勉強をきちっとこなすことです。然るべき基礎力を築いて高校に入学し、各学年の勉強を着実に積み重ねることができれば大学入試において先取り教育を受けた受験生と十分に戦うことができます。
サミット・ゼミの中学クラスでは、先取り学習に当たる学校の授業の予習はしません。生徒の皆さんが学校の授業を聞かなくなることが危惧されるからです。それは中学の先生方に対して失礼に当たると考えています。私は公教育を尊重しています。しかし、学校の授業の進行が非常に遅くて生徒の皆さんが不安になる場合はその限りではありません。
先取り学習をしない代わりに、中学の中間・期末テスト毎に試験範囲の復習には万全を期します。定期テストの学習を着実に積み重ねればハイレベルの高校にも合格できます。これが中学クラスの基本的な授業の進め方ですが、大切なポイントがあります。それは中学英語の文法は完璧にすることと数学の難しい問題でしっかり考える習慣をつけることです。これらは高校で伸びるための大切な条件だからです。
中学英語を完璧にし、数学における思考力を鍛えて高校に進み、高校の定期テストの勉強にしっかり取り組めば十分な実力を身に付けることができます。ただし、高校の授業では足りない点もあります。進学校でも英語の速読や英作文、特に自由英作文の練習は不足しています。サミット・ゼミの高校クラスは高校の授業で不足しているところをカバーしているという側面があります。
大都市圏の中高一貫校や星稜中学の先取り教育は大学受験に有利になる傾向がありますが、普通の中学・高校で各学年の勉強をしっかり着実に積み重ねれば特段の問題はないと思います。難関大学にも十分合格できます。
2023年11月16日
先月10/23(月)から10/26(木)まで日本経済新聞に「ヒートアップ中学受験」という連載記事が掲載されました。首都圏では空前の私立中受験ブームになっており、以前は小4前後から塾通いしていたのが、小1からでも早くないという状況になっているそうです。文部科学省の調査では21年度の公立小学生の塾代が約8万円と3年前の1.5倍になっています。夏期講習などだけで10万円単位が必要な塾もあるとのこと。驚くばかりです。
高い進学実績を持つ伝統校や、有名私大に進める付属校や系列校の人気が高まり、局所的な過熱現象が起きているそうです。近畿圏も状況は似ています。首都圏や近畿圏のような大都市圏と当地のような地方では進学に関する状況が全く異なります。大都市圏では公立校ではなく私立の中高が選ばれる傾向が強く、地方では公立高校に不合格になれば私立高校に行くのが一般的です。
金沢に住んでいると全く分かりませんが、首都圏での中学受験はヒートアップしています。私立中受験がヒートアップする中、日比谷高校のような東京都立のトップ進学校は説明会を開いています。説明会の対象は中学生ではなく小学生の親子だそうです。ここまでしなければならないようです。中学受験を経験しながら公立中を選び、日比谷高校に進んだ生徒の声が紹介されていました。「中学は色々な家庭環境の友人と、高校は受験で同じ目標を持つ友人と過ごすことができ、とても良い経験になっている。」
この日比谷高校の生徒の声は、石川における中学、高校への進み方で十分であることを物語っています。これを読んでホッとしました。高いお金を出して小1から準備を始めるという首都圏での私立中受験ブームは健全だとは思えません。一切気にしなくても良いのですが、私立の中高一貫校では先取り学習をしていることには注意が必要です。このことについては今後述べるつもりです。
高い進学実績を持つ伝統校や、有名私大に進める付属校や系列校の人気が高まり、局所的な過熱現象が起きているそうです。近畿圏も状況は似ています。首都圏や近畿圏のような大都市圏と当地のような地方では進学に関する状況が全く異なります。大都市圏では公立校ではなく私立の中高が選ばれる傾向が強く、地方では公立高校に不合格になれば私立高校に行くのが一般的です。
金沢に住んでいると全く分かりませんが、首都圏での中学受験はヒートアップしています。私立中受験がヒートアップする中、日比谷高校のような東京都立のトップ進学校は説明会を開いています。説明会の対象は中学生ではなく小学生の親子だそうです。ここまでしなければならないようです。中学受験を経験しながら公立中を選び、日比谷高校に進んだ生徒の声が紹介されていました。「中学は色々な家庭環境の友人と、高校は受験で同じ目標を持つ友人と過ごすことができ、とても良い経験になっている。」
この日比谷高校の生徒の声は、石川における中学、高校への進み方で十分であることを物語っています。これを読んでホッとしました。高いお金を出して小1から準備を始めるという首都圏での私立中受験ブームは健全だとは思えません。一切気にしなくても良いのですが、私立の中高一貫校では先取り学習をしていることには注意が必要です。このことについては今後述べるつもりです。
2023年11月8日
日本経済新聞の最終面に連載されている「私の履歴書」は私の愛読欄の一つです。今月は前日本銀行総裁の黒田東彦さんのお話しです。大規模な金融緩和でアベノミクスを支えた黒田前総裁の履歴書は興味深いです。11/3(金)は黒田さんの小学校時代のことが書かれ、二人の恩師が紹介されました。その日の最終段落は「小学生の時は友達もできるが、何といっても先生の影響が大きい。鈴木先生と山田先生という素晴らしい恩師に巡りあえたことが、その後の生涯を決めたように思う。」でした。
ドキッとしました。サミット・ゼミには中2生から高3生が通ってくれています。彼らにとって私の存在は小さくないはずです。私が思っている以上に影響力は大きいかもしれません。改めて生徒の皆さんを上手く導かなければならないと思いました。
私自身も小学校、中学校そして高校の先生方のことをよく覚えています。特に、中3時の担任であった今田勇次先生には大きな影響を受けました。先生は生徒との交流を大切にされていました。涙を流しながら生徒を叱ったこともありました。私の生徒の皆さんへの接し方は今田先生がモデルです。また、先生が卒業文集に書かれた言葉は心の中に残っています。
大学時代に自分が学習塾をするとは全く考えていませんでした。19年間のビジネスマン経験を経て、ひょんなことからサミット・ゼミを始めたことは偶然だったのか必然だったのか… とにかく25年間続けることができ約400人の生徒さんと一緒に勉強してきました。これからも生徒の皆さんが私から何かを学び刺激を受けて伸びていけるように、社会に対するアンテナを高く保ち、自分自身の勉強を忘れずに頑張るつもりです。
ドキッとしました。サミット・ゼミには中2生から高3生が通ってくれています。彼らにとって私の存在は小さくないはずです。私が思っている以上に影響力は大きいかもしれません。改めて生徒の皆さんを上手く導かなければならないと思いました。
私自身も小学校、中学校そして高校の先生方のことをよく覚えています。特に、中3時の担任であった今田勇次先生には大きな影響を受けました。先生は生徒との交流を大切にされていました。涙を流しながら生徒を叱ったこともありました。私の生徒の皆さんへの接し方は今田先生がモデルです。また、先生が卒業文集に書かれた言葉は心の中に残っています。
大学時代に自分が学習塾をするとは全く考えていませんでした。19年間のビジネスマン経験を経て、ひょんなことからサミット・ゼミを始めたことは偶然だったのか必然だったのか… とにかく25年間続けることができ約400人の生徒さんと一緒に勉強してきました。これからも生徒の皆さんが私から何かを学び刺激を受けて伸びていけるように、社会に対するアンテナを高く保ち、自分自身の勉強を忘れずに頑張るつもりです。
2023年11月2日
中3生は学校の英語の授業で、中学英語の中で最も難しい関係代名詞を学ぶ単元に入っています。関係代名詞が理解できなければ高校英語は分かりません。それほど重要な文法分野です。先日の中3クラスではこの関係代名詞を説明しました。サミット・ゼミでは先取り学習はしないで、中学生の皆さんが教科書で新しい文法を学ぶタイミングで各分野を説明します。
手元にA4用紙1/4サイズの小さなメモがあります。関係代名詞のポイントをまとめたものです。これ以上分かり易い説明の仕方はないという自慢のメモです。十数年以上前に、ポイントをまとめておこうと思ってメモを作りました。最初のメモの作成以降、毎年中3クラスで関係代名詞を説明する度に、分かり易さの度合いが増しました。メモの内容強化が数年続いて、10年前位に現在のメモになりました。当時は、あれっ、去年より良い説明になっていると思ったものです。
先ずは、メモの内容をホワイトボードで説明した後、教科書の基本文を使って具体的に解説しました。その次の授業では、教室でいつも使っている文法の参考書で関係代名詞を説明して問題練習をしました。さらにその上で、もう一度問題練習をしました。問題練習の後は丁寧に答え合わせをしましたから、中3の皆さんはかなり理解してくれるようになりました。
今月後半に各中学で2学期期末テストが予定されています。関係代名詞はその試験範囲に入ります。今後の中3クラスでは、教科書の試験範囲を復習した上で問題練習をします。万全の準備をして期末テストに臨みます。
手元にA4用紙1/4サイズの小さなメモがあります。関係代名詞のポイントをまとめたものです。これ以上分かり易い説明の仕方はないという自慢のメモです。十数年以上前に、ポイントをまとめておこうと思ってメモを作りました。最初のメモの作成以降、毎年中3クラスで関係代名詞を説明する度に、分かり易さの度合いが増しました。メモの内容強化が数年続いて、10年前位に現在のメモになりました。当時は、あれっ、去年より良い説明になっていると思ったものです。
先ずは、メモの内容をホワイトボードで説明した後、教科書の基本文を使って具体的に解説しました。その次の授業では、教室でいつも使っている文法の参考書で関係代名詞を説明して問題練習をしました。さらにその上で、もう一度問題練習をしました。問題練習の後は丁寧に答え合わせをしましたから、中3の皆さんはかなり理解してくれるようになりました。
今月後半に各中学で2学期期末テストが予定されています。関係代名詞はその試験範囲に入ります。今後の中3クラスでは、教科書の試験範囲を復習した上で問題練習をします。万全の準備をして期末テストに臨みます。
2023年10月26日
先週開校25周年を迎えたのを機にこれまでの進学実績をまとめてみました。大学は実際に進学した学校で、進学しなかった合格私立大学や浪人後の進学大学は含まれていません。
大学
京都大 1名、大阪大 2名、名古屋大 1名、東北大 2名、東京工業大 1名、神戸大 2名 (いわゆる難関10大学 9名)、東京外国語大 4名、お茶の水女子大 2名、大阪公立大 1名、千葉大 1名、金沢大 9名、新潟大 6名、信州大 1名、富山大 6名、早稲田大 4名、東京理科大 3名、青山学院大 1名、立教大 1名、法政大 3名、津田塾大 2名、立命館大 2名、関西大 1名、関西学院大 1名他
高校
泉丘 40名、二水 23名、桜丘 12、錦丘 9名、金沢大附属 3名、羽咋 19名、七尾 3名他
一クラス6名までの少人数制で、一時の例外を除いて私一人で教えてきましたから、上記の進学実績を振り返ると感慨深いものがあります。この中のかなりの数の教え子たちと連絡を取り合い、食事をしたりお酒を飲んだりしています。彼らの成長は大きな楽しみであります。私の経験、知識、技能を活用して彼らをサポートしています。そのために経済、社会、科学などの世の中の動きに対するアンテナを高くしておくつもりです。
立派な教え子がたくさんいますから、彼らとのコミュニケーションを通して現在ゼミに通ってくれている中高生の皆さんの参考になることを検討したいと考えています。
大学
京都大 1名、大阪大 2名、名古屋大 1名、東北大 2名、東京工業大 1名、神戸大 2名 (いわゆる難関10大学 9名)、東京外国語大 4名、お茶の水女子大 2名、大阪公立大 1名、千葉大 1名、金沢大 9名、新潟大 6名、信州大 1名、富山大 6名、早稲田大 4名、東京理科大 3名、青山学院大 1名、立教大 1名、法政大 3名、津田塾大 2名、立命館大 2名、関西大 1名、関西学院大 1名他
高校
泉丘 40名、二水 23名、桜丘 12、錦丘 9名、金沢大附属 3名、羽咋 19名、七尾 3名他
一クラス6名までの少人数制で、一時の例外を除いて私一人で教えてきましたから、上記の進学実績を振り返ると感慨深いものがあります。この中のかなりの数の教え子たちと連絡を取り合い、食事をしたりお酒を飲んだりしています。彼らの成長は大きな楽しみであります。私の経験、知識、技能を活用して彼らをサポートしています。そのために経済、社会、科学などの世の中の動きに対するアンテナを高くしておくつもりです。
立派な教え子がたくさんいますから、彼らとのコミュニケーションを通して現在ゼミに通ってくれている中高生の皆さんの参考になることを検討したいと考えています。
2023年10月17日
本日(10/17)、おかげさまでサミット・ゼミは開校25周年を迎えることができました。長い間ご支持頂きまして誠にありがとうございます。25年は四半世紀です。「四半世紀」という言葉はグッと胸に迫るものがあります。
25年前の1998年10月17日に羽咋で開校しました。直ぐに金沢との2教室体制になりましたが、金沢と羽咋の頻繁な往復に体が持たず、金沢教室だけになりました。この間、一時的に金沢大学の学生に羽咋教室の授業をお願いしたことがあります。これまでに教室に通ってくれた生徒さんの数は、羽咋で93人、金沢で294人になります。6名までの少人数制を貫いていますから、本当に多くの生徒さん、ご父兄の方々に信頼して頂きました。感謝の言葉しかありません。
25年前に中1だった健太郎君と亮太君は今年38歳になり、それぞれ高校の先生、SE(システムエンジニア)として活躍しています。彼らをはじめ数多くの教え子が大学生、社会人になりました。LINEでつながっている人たちもたくさんいます。彼らと金沢や東京でランチしたり飲んだりする交流はこの上なく楽しいです。私自身は決してサラリーマンとして成功したわけではありません。上手くいったこと、そうではなかったことの経験は教え子たちの参考になると思っています。
学校の先生と私の大きな違いはビジネス経験です。大学卒業後に就職した日産自動車で社会人として一人前になり、その後転職もしました。結果的に、法務、輸出マーケティング、輸入マーケティング、経営企画などの仕事を経験しました。中高生の皆さんはビジネスの経験談を興味深く聞いてくれます。ビジネス経験を基にして何故勉強することが必要かを話せば、彼らは納得してくれます。日産自動車・法規部時代に出会った著名な顧問弁護士の先生に、かなりの回り道をした上で天職に巡り合えたね、と言われました。
大学時代、ある友人は「大谷は先生に向いている。」と言いました。鋭い指摘でした。別の友人は「短気がお節介を着て歩いている。」と言いました。お節介は面倒見の良さにつながっていると思います。短気については、結構我慢していますが、今も課題の一つです。生徒の皆さんが安心して頼ってくれるように悠然と構えるように心掛けています。
高校入試、大学入試に向けて、そして社会人として生徒の皆さんが伸びていく姿は感動的です。彼らをサポートすることが自分の人生の責務だと考えています。これからも頑張ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
25年前の1998年10月17日に羽咋で開校しました。直ぐに金沢との2教室体制になりましたが、金沢と羽咋の頻繁な往復に体が持たず、金沢教室だけになりました。この間、一時的に金沢大学の学生に羽咋教室の授業をお願いしたことがあります。これまでに教室に通ってくれた生徒さんの数は、羽咋で93人、金沢で294人になります。6名までの少人数制を貫いていますから、本当に多くの生徒さん、ご父兄の方々に信頼して頂きました。感謝の言葉しかありません。
25年前に中1だった健太郎君と亮太君は今年38歳になり、それぞれ高校の先生、SE(システムエンジニア)として活躍しています。彼らをはじめ数多くの教え子が大学生、社会人になりました。LINEでつながっている人たちもたくさんいます。彼らと金沢や東京でランチしたり飲んだりする交流はこの上なく楽しいです。私自身は決してサラリーマンとして成功したわけではありません。上手くいったこと、そうではなかったことの経験は教え子たちの参考になると思っています。
学校の先生と私の大きな違いはビジネス経験です。大学卒業後に就職した日産自動車で社会人として一人前になり、その後転職もしました。結果的に、法務、輸出マーケティング、輸入マーケティング、経営企画などの仕事を経験しました。中高生の皆さんはビジネスの経験談を興味深く聞いてくれます。ビジネス経験を基にして何故勉強することが必要かを話せば、彼らは納得してくれます。日産自動車・法規部時代に出会った著名な顧問弁護士の先生に、かなりの回り道をした上で天職に巡り合えたね、と言われました。
大学時代、ある友人は「大谷は先生に向いている。」と言いました。鋭い指摘でした。別の友人は「短気がお節介を着て歩いている。」と言いました。お節介は面倒見の良さにつながっていると思います。短気については、結構我慢していますが、今も課題の一つです。生徒の皆さんが安心して頼ってくれるように悠然と構えるように心掛けています。
高校入試、大学入試に向けて、そして社会人として生徒の皆さんが伸びていく姿は感動的です。彼らをサポートすることが自分の人生の責務だと考えています。これからも頑張ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年10月12日
今月末に高1生・高2生は進研模試を受けます。進研模試は受験者が40万人を超える全国模試です。自分の成績が全国レベルで分かるので、どの大学に合格できる水準にあるかを知ることができます。とても貴重な情報です。
先月初めに高2クラスの2名と7月の進研模試結果について個別に面談しました。2名とも志望校の合否判定は良くありませんでした。しかし、今の成績を前提として志望大学を変える必要は全くありません。それをすれば志望大学のレベルがだんだん下がっていく可能性があります。そうではなく、どうすれば自分の成績を志望校合格のレベルまで上げられるかを検討すべきです。
先月の面談では、志望校レベルに達するためにはあと何点取れば良いかについて具体的に話しました。例えば、金沢大学の場合、学部にもよりますが、進研模試で偏差値60がボーダーラインです。7月の進研模試の英語は全国平均点が31.9点(100点満点)でした。仮に英語が平均点(偏差値50)だったとすれば、偏差値を60にするためには約17点上げる必要があります。
70点を87点にすることは厳しいですが、32点を49点にすることはそれほど難しいことではありません。基礎をしっかり固めれば十分可能です。高2クラスの2名に、英語や数学で志望校レベルまで何点が必要かを話したところ意外そうな表情を浮かべました。進研模試結果には各科目の分野別得点が示されています。分野ごとに上積み可能な点数を指摘したところ、十分可能だと納得してくれました。
先月初めに高2クラスの2名と7月の進研模試結果について個別に面談しました。2名とも志望校の合否判定は良くありませんでした。しかし、今の成績を前提として志望大学を変える必要は全くありません。それをすれば志望大学のレベルがだんだん下がっていく可能性があります。そうではなく、どうすれば自分の成績を志望校合格のレベルまで上げられるかを検討すべきです。
先月の面談では、志望校レベルに達するためにはあと何点取れば良いかについて具体的に話しました。例えば、金沢大学の場合、学部にもよりますが、進研模試で偏差値60がボーダーラインです。7月の進研模試の英語は全国平均点が31.9点(100点満点)でした。仮に英語が平均点(偏差値50)だったとすれば、偏差値を60にするためには約17点上げる必要があります。
70点を87点にすることは厳しいですが、32点を49点にすることはそれほど難しいことではありません。基礎をしっかり固めれば十分可能です。高2クラスの2名に、英語や数学で志望校レベルまで何点が必要かを話したところ意外そうな表情を浮かべました。進研模試結果には各科目の分野別得点が示されています。分野ごとに上積み可能な点数を指摘したところ、十分可能だと納得してくれました。
2023年10月5日
今週日曜日(10/1)の日本経済新聞のコラム「春秋」は、観光地における訪日外国人に対する情報提供の不十分さを取り上げていました。広島から厳島神社のある宮島へ船で向かう訪日外国人が多いものの、途中で見る島々の歴史についての英語の解説がないので、彼らはスマホを眺めたり寝込んだりしていたそうです。「なぜここでひとこと解説がないのか」と惜しく感じる観光地は全国に多いと指摘していました。
丁度一週間前に、全く同じことを感じました。9/24(日)に高2の姪と兼六園を散策しました。成巽閣の前を通った時、姪が関心を示したので入ってみました。成巽閣の存在自体は知っていましたが、入ったのは初めてでした。加賀藩13代藩主・前田斉泰が母堂の隠居所として建てた歴史的建造物で、1階は書院造、2階は数寄屋造になっており、諸道具、衣装、書画、人形が展示されていました。加賀藩の文化として興味深かったです。
成巽閣にも訪日外国人がたくさん訪れていて驚きました。建物内の幾つかのポイントで、ボタンを押せば部屋や展示品の説明が音声で流れました。しかし、それらは全て日本語に限られていました。英語のパンフレットは準備されていましたが、英語の音声があれば、せっかく訪れた外国の人たちの満足感は大きくなると思いました。帰り際に料金所の係員に英語のアナウンスについて聞いたところ、その予定はないとのことでした。(自宅に戻って調べると、成巽閣のホームページは英語にも対応していました。)
訪日外国人が東京、京都だけではなく日本各地を訪れて歴史や文化に触れることは大変素晴らしいことです。「なぜここでひとこと解説がないのか」という状況は是非改善すべきです。インバウンドによる経済効果も良いのですが、外国の方に日本をもっと知ってもらうことは非常に重要だと思います。大袈裟に言えば、相互理解は国際平和につながります。街中に住んでいる私にできることは、道に迷っている外国人を助けることくらいかなぁ~
丁度一週間前に、全く同じことを感じました。9/24(日)に高2の姪と兼六園を散策しました。成巽閣の前を通った時、姪が関心を示したので入ってみました。成巽閣の存在自体は知っていましたが、入ったのは初めてでした。加賀藩13代藩主・前田斉泰が母堂の隠居所として建てた歴史的建造物で、1階は書院造、2階は数寄屋造になっており、諸道具、衣装、書画、人形が展示されていました。加賀藩の文化として興味深かったです。
成巽閣にも訪日外国人がたくさん訪れていて驚きました。建物内の幾つかのポイントで、ボタンを押せば部屋や展示品の説明が音声で流れました。しかし、それらは全て日本語に限られていました。英語のパンフレットは準備されていましたが、英語の音声があれば、せっかく訪れた外国の人たちの満足感は大きくなると思いました。帰り際に料金所の係員に英語のアナウンスについて聞いたところ、その予定はないとのことでした。(自宅に戻って調べると、成巽閣のホームページは英語にも対応していました。)
訪日外国人が東京、京都だけではなく日本各地を訪れて歴史や文化に触れることは大変素晴らしいことです。「なぜここでひとこと解説がないのか」という状況は是非改善すべきです。インバウンドによる経済効果も良いのですが、外国の方に日本をもっと知ってもらうことは非常に重要だと思います。大袈裟に言えば、相互理解は国際平和につながります。街中に住んでいる私にできることは、道に迷っている外国人を助けることくらいかなぁ~
2023年9月28日
一昨日(9/26)、金沢高校の来年度入試説明会に行ってきました。私立高校は学習塾を対象に入試説明会を開催してくれます。私は毎年、星稜高校と金沢高校の説明会に出席しています。星稜高校の説明会は先々週に開かれました。
説明会では来年度入試の内容だけではなく、教育の特徴や今年度入試の結果について聞くことができます。学習塾にとって貴重な情報を得られます。当然のことながら両校とも自校の教育をアピールするのですが、説得力に欠けていると思わざるを得ません。それは、大学合格実績が素晴らしいとは言えないからです。
星稜高校の今年の金沢大学、難関大学(旧七帝大・東京工業大・一橋大・神戸大)合格者はそれぞれ18名、6名でした。同校の過去10年平均は、それぞれ22.4名、8.8名です。金沢高校の今年の合格者はそれぞれ8名、2名で、過去10年平均とほぼ同じでした。因みに、桜丘高校の今年の実績は、それぞれ64名、15名です。
大都会では中学生の進学先として公立高校より私立高校が選ばれる傾向が強いのですが、当地では状況が異なります。公立高校入試で残念な結果になった生徒が私立高校に入学します。15才の春に公立高校に不合格になれば精神的なショックは計り知れないほど大きいと想像できます。それらの生徒には大学入試でリベンジして欲しいと思います。
星稜高校や金沢高校には泉丘、二水、桜丘に不合格になった生徒が通います。高校入試での失敗をバネにして大学入試でリベンジできるようにそれらの生徒を導くことが両校の使命だと考えます。私の手元には過去20年間のデータがあります。星稜高校は2007年、金沢大学合格者が44名で過去20年間で最多でした。同年の難関大学合格者は20名でした。同じ年の桜丘は、金沢大学57名、難関大学6名でした。是非このレベルを目指して欲しいです。
説明会では来年度入試の内容だけではなく、教育の特徴や今年度入試の結果について聞くことができます。学習塾にとって貴重な情報を得られます。当然のことながら両校とも自校の教育をアピールするのですが、説得力に欠けていると思わざるを得ません。それは、大学合格実績が素晴らしいとは言えないからです。
星稜高校の今年の金沢大学、難関大学(旧七帝大・東京工業大・一橋大・神戸大)合格者はそれぞれ18名、6名でした。同校の過去10年平均は、それぞれ22.4名、8.8名です。金沢高校の今年の合格者はそれぞれ8名、2名で、過去10年平均とほぼ同じでした。因みに、桜丘高校の今年の実績は、それぞれ64名、15名です。
大都会では中学生の進学先として公立高校より私立高校が選ばれる傾向が強いのですが、当地では状況が異なります。公立高校入試で残念な結果になった生徒が私立高校に入学します。15才の春に公立高校に不合格になれば精神的なショックは計り知れないほど大きいと想像できます。それらの生徒には大学入試でリベンジして欲しいと思います。
星稜高校や金沢高校には泉丘、二水、桜丘に不合格になった生徒が通います。高校入試での失敗をバネにして大学入試でリベンジできるようにそれらの生徒を導くことが両校の使命だと考えます。私の手元には過去20年間のデータがあります。星稜高校は2007年、金沢大学合格者が44名で過去20年間で最多でした。同年の難関大学合格者は20名でした。同じ年の桜丘は、金沢大学57名、難関大学6名でした。是非このレベルを目指して欲しいです。
2023年9月21日
今月の高2クラスで「大学受験の心構え」というオリジナル資料を配りました。7月の全国模試の結果に基づき個別に面談して志望校について具体的に話しました。大学受験を具体的に意識してもらうために、毎年、この時期にそのプリントを配ります。ある受験雑誌の抜粋と私自身の経験をまとめた資料です。その抜粋の中には、受験生のモチベーションを高める究極の一言が含まれています。
「大学受験の心構え」を配った高2クラスの後、高3クラスで、そのプリントの内容を覚えているか聞いてみました。高3の皆さんは、内容はぼんやりと覚えていたものの、上述の究極の一言は忘れていました。その一言が載っている受験雑誌のページを開き、コピーを取って教室の出口に掲示しようかと提案したところ賛同を得ました。
そういう次第で、先週から受験雑誌のそのページのコピーを玄関の横の目に入り易い個所に掲示しました。究極の一言には赤マジックで下線を引きました。非常にインパクトのある言葉なので、高校生の皆さんのやる気に直結しているはずです。また、中学生の皆さんの目にも入りますから、良い刺激になっていることでしょう。
この言葉の紹介はここでは控えさせて頂きます。気になる方はどうぞ当ゼミをご利用下さい!
「大学受験の心構え」を配った高2クラスの後、高3クラスで、そのプリントの内容を覚えているか聞いてみました。高3の皆さんは、内容はぼんやりと覚えていたものの、上述の究極の一言は忘れていました。その一言が載っている受験雑誌のページを開き、コピーを取って教室の出口に掲示しようかと提案したところ賛同を得ました。
そういう次第で、先週から受験雑誌のそのページのコピーを玄関の横の目に入り易い個所に掲示しました。究極の一言には赤マジックで下線を引きました。非常にインパクトのある言葉なので、高校生の皆さんのやる気に直結しているはずです。また、中学生の皆さんの目にも入りますから、良い刺激になっていることでしょう。
この言葉の紹介はここでは控えさせて頂きます。気になる方はどうぞ当ゼミをご利用下さい!
2023年9月14日
本年7/13付け本欄で述べた通り、今年度の中3クラスでは英文の速読練習を2月から始め、7/2の石川県総合模試での英語はまあまあの成績でした。夏期講習では文法の既習分野を総復習した上で、8/11に模試過去問を使って速読練習をしました。中3生諸君は私の想像以上に速く問題を解き終えたことを覚えています。かなり速読に慣れたようでした。そして、夏期講習終盤では模試過去問を3回解いて、8/27の模試と学校の実力テストに備えました。
先週8/27模試の結果が届きました。受験者全体の英語の平均点は44.6点で難しいテストでした。中3クラス4名の内、速読に慣れた3名の平均点は85点でした。この点数の科目別偏差値は70で、素晴らしい成績でした。2月から積み重ねてきた速読練習の成果が出たと思います。昨年度までとは異なる新たな試みが上手くいきました。とても嬉しかったです。
英語は実力がつけば成績がバラつくことはありません。数学の場合、実力があってもちょっとしたミスで大失敗することがあります。ですから、英語が得意になれば入試に強くなります。英語が得意になるためには然るべき努力が必要ですが、その努力は必ず報われます。
中3生の速読の基礎は文法です。文法の勉強をしっかりすれば英文を速く読むことができるようになるのです。例えば、不定詞を使った英文では名詞的用法、副詞的用法か形容詞的用法かを判別する必要があります。中学生にとって易しくはありません。しかし、それぞれの用法をしっかり理解して数多くの英文で不定詞を見る経験を積めば、どの用法かは直ちに判別できるようになります。
8/27模試で英語が伸びなかった生徒さんもいました。文法の甘さが主な原因だと考えていますが、他の要因があるかもしれないので分析するつもりです。
先週8/27模試の結果が届きました。受験者全体の英語の平均点は44.6点で難しいテストでした。中3クラス4名の内、速読に慣れた3名の平均点は85点でした。この点数の科目別偏差値は70で、素晴らしい成績でした。2月から積み重ねてきた速読練習の成果が出たと思います。昨年度までとは異なる新たな試みが上手くいきました。とても嬉しかったです。
英語は実力がつけば成績がバラつくことはありません。数学の場合、実力があってもちょっとしたミスで大失敗することがあります。ですから、英語が得意になれば入試に強くなります。英語が得意になるためには然るべき努力が必要ですが、その努力は必ず報われます。
中3生の速読の基礎は文法です。文法の勉強をしっかりすれば英文を速く読むことができるようになるのです。例えば、不定詞を使った英文では名詞的用法、副詞的用法か形容詞的用法かを判別する必要があります。中学生にとって易しくはありません。しかし、それぞれの用法をしっかり理解して数多くの英文で不定詞を見る経験を積めば、どの用法かは直ちに判別できるようになります。
8/27模試で英語が伸びなかった生徒さんもいました。文法の甘さが主な原因だと考えていますが、他の要因があるかもしれないので分析するつもりです。
2023年9月7日
先週ご紹介した日本経済新聞の連載記事が終了した後、関連するインタビュー記事が何回か掲載されました。その中の一つにグローバル人材の育成に関するものがありました。昭和女子大キャリアカレッジ学院長の熊平美香さんへのインタビュー記事でした。熊平さんは国際化教育に詳しいそうです。
そのインタビュー記事の見出しは「国際人 必要なのは対話力」でした。多様な人と対話できる力を子どもに見につけさせることが必要、人の意見に賛成か反対かちゃんと表明でき、話し合いで対立を解決する力を育む、知識を身につけるだけでなく英語を使えるようになることが大切、これから求められる英語力は人間関係をつくる力、というような興味深い指摘がありました。
日本国内でも人とのコミュニケーションにおいて対話力が必要です。さらに世界で活躍するには英語で多様な人と上手くコミュニケーションを取らなければなりません。しかし、どこでどのように対話力をつけるかは大きな課題です。学校で対話力を育成することは難しいかもしれません。今の学校教育の課題の一つでしょう。
熊平さんは、知識を身につけるだけではなく英語を使えるようになることが大切だとも指摘しました。私自身の国際ビジネス経験からも、まさにその通りです。ゼミの英語の授業は直接的には大学受験や高校受験を目的としていますが、私は生徒の皆さんが将来、英語でコミュニケーションを取るということも想定しています。単語の発音・アクセント、イントネーションに気をつけていることが具体例です。
入試に強く、社会に出てからも役にたつ英語がサミット・ゼミの最大の強みであると自負しています。これからもますます磨きをかけるつもりです。上述した対話力についても学習塾という限られた環境の中でできるだけの努力をするつもりです。テスト結果や模試結果に対する個別面談の場が1つの機会であると考えています。
そのインタビュー記事の見出しは「国際人 必要なのは対話力」でした。多様な人と対話できる力を子どもに見につけさせることが必要、人の意見に賛成か反対かちゃんと表明でき、話し合いで対立を解決する力を育む、知識を身につけるだけでなく英語を使えるようになることが大切、これから求められる英語力は人間関係をつくる力、というような興味深い指摘がありました。
日本国内でも人とのコミュニケーションにおいて対話力が必要です。さらに世界で活躍するには英語で多様な人と上手くコミュニケーションを取らなければなりません。しかし、どこでどのように対話力をつけるかは大きな課題です。学校で対話力を育成することは難しいかもしれません。今の学校教育の課題の一つでしょう。
熊平さんは、知識を身につけるだけではなく英語を使えるようになることが大切だとも指摘しました。私自身の国際ビジネス経験からも、まさにその通りです。ゼミの英語の授業は直接的には大学受験や高校受験を目的としていますが、私は生徒の皆さんが将来、英語でコミュニケーションを取るということも想定しています。単語の発音・アクセント、イントネーションに気をつけていることが具体例です。
入試に強く、社会に出てからも役にたつ英語がサミット・ゼミの最大の強みであると自負しています。これからもますます磨きをかけるつもりです。上述した対話力についても学習塾という限られた環境の中でできるだけの努力をするつもりです。テスト結果や模試結果に対する個別面談の場が1つの機会であると考えています。
2023年8月30日
今月7日から11日までの五日間、日本経済新聞1面に「教育岩盤 突破口を開く」という連載記事が掲載されました。連載記事の最終段落は「(教育界の)変化を嫌う体質を打破しない限り、未来を拓く人材は育たない。まず動くべきは学校であり、それを支える私たちだ。」でした。
連載記事の中からキーセンテンスを以下に列挙してみます。
・日本の教育は、物事に必ず1つの正解があると考え、早く効率的にたどり着くことを重視する「正解主義」を取ってきたが、それではAI時代に通用しない。
・受験競争が激しい東アジアの国・地域は失敗を恐れる生徒の割合が高く、OECD加盟国の中では日本の77%が最高である。
・価値創造をもたらす「良い失敗」の欠如が日本の行き詰まりの根底にある。
1972年の学制発布以降、日本の教育は近代化したものの、社会は激変したのに教育界は抜本改革を避けてきたため未来を拓く人材が育っていないという危機意識からの連載でした。今は、あらゆるモノがインターネットでつながるIoT(Internet of Things)やAI(人工知能)を用いて製造業が革新している第四次産業革命の時代と言われています。価値を創造する人材、イノベーションを創出する人材が求められています。
連載最終回の「優等生は育っても、とがった才能を輩出できない」という指摘が印象に残りました。学校ではありませんが、中高生と接している私に何ができるのかを考えました。覚えるべきものは覚え、考えるべき時は考える(知識を蓄積し思考力を磨く)という基本は変わりません。2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊教授の指摘の通り、これが創造性の前提だからです。
未来を拓くとがった才能を伸ばすには、自由にものが言える雰囲気作りと教える側からの情報提供が必要なのではないかと考えます。第四次産業革命に関する世の中の動きを紹介し、のんびりしていたら日本は先進国から脱落してしまうという問題提起をすれば、自分が何とかしてやろうというような生徒が出てくるでしょう。
生徒全員がとがった才能を持つ必要はありません。その可能性を持った生徒さんと出会った時は、その才能を伸ばせるような刺激を与えたいと思っています。
連載記事の中からキーセンテンスを以下に列挙してみます。
・日本の教育は、物事に必ず1つの正解があると考え、早く効率的にたどり着くことを重視する「正解主義」を取ってきたが、それではAI時代に通用しない。
・受験競争が激しい東アジアの国・地域は失敗を恐れる生徒の割合が高く、OECD加盟国の中では日本の77%が最高である。
・価値創造をもたらす「良い失敗」の欠如が日本の行き詰まりの根底にある。
1972年の学制発布以降、日本の教育は近代化したものの、社会は激変したのに教育界は抜本改革を避けてきたため未来を拓く人材が育っていないという危機意識からの連載でした。今は、あらゆるモノがインターネットでつながるIoT(Internet of Things)やAI(人工知能)を用いて製造業が革新している第四次産業革命の時代と言われています。価値を創造する人材、イノベーションを創出する人材が求められています。
連載最終回の「優等生は育っても、とがった才能を輩出できない」という指摘が印象に残りました。学校ではありませんが、中高生と接している私に何ができるのかを考えました。覚えるべきものは覚え、考えるべき時は考える(知識を蓄積し思考力を磨く)という基本は変わりません。2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊教授の指摘の通り、これが創造性の前提だからです。
未来を拓くとがった才能を伸ばすには、自由にものが言える雰囲気作りと教える側からの情報提供が必要なのではないかと考えます。第四次産業革命に関する世の中の動きを紹介し、のんびりしていたら日本は先進国から脱落してしまうという問題提起をすれば、自分が何とかしてやろうというような生徒が出てくるでしょう。
生徒全員がとがった才能を持つ必要はありません。その可能性を持った生徒さんと出会った時は、その才能を伸ばせるような刺激を与えたいと思っています。
2023年8月24日
先週の本欄では日本経済新聞スポーツ面に連載されている「悠々球論」をご紹介しました。このコラムを担当されている野球評論家である権藤博さんの人間観察力に惹かれ、毎回興味深く読んでいます。先週の本欄を書くにあたり権藤さんについてインターネットでいろいろ調べてみました。すると、これまた興味深い話を見つけました。
私は知りませんでしたが、権藤さんはアメリカ・フロリダ教育リーグでコーチの修行をされたそうです。日本のプロ野球でコーチや監督を務める前にしっかり勉強されていたことに感銘を受けました。そして、その修行時代の経験から、選手を大人扱いする”Don’t over teach”という主義を貫いたそうです。
この「教え過ぎない」という主義に思わず膝を打ちました。一人一人の選手の個性を尊重して、選手の自主性を引き出すためにover teachしなかったのだと思います。私も同じようなやり方をしているので、親近感を覚えました。
数学ではあまり教えません。各分野のポイントはしっかり教えて、プリントでの問題練習の時は生徒の皆さんの解答に丸付けをするだけです。間違った時は、もう一度考えてもらいます。必要に応じてヒントを出しますが、答えは教えません。生徒の皆さんにしっかり考えて欲しいからです。安易に教えることは彼らの思考力を伸ばすことにはならないと信じています。ヒントの出し方は生徒さんによって異なります。どこまで教えるかは難しい判断です。
英語の授業のやり方は数学とは全く違います。各分野のポイントを説明した上で問題練習をして答え合わせをするやり方で、6名までの生徒さん全体を引き上げます。以上の数学と英語の授業のやり方は中学クラスのもので、高校クラスの授業のやり方はそれぞれ異なります。
私は知りませんでしたが、権藤さんはアメリカ・フロリダ教育リーグでコーチの修行をされたそうです。日本のプロ野球でコーチや監督を務める前にしっかり勉強されていたことに感銘を受けました。そして、その修行時代の経験から、選手を大人扱いする”Don’t over teach”という主義を貫いたそうです。
この「教え過ぎない」という主義に思わず膝を打ちました。一人一人の選手の個性を尊重して、選手の自主性を引き出すためにover teachしなかったのだと思います。私も同じようなやり方をしているので、親近感を覚えました。
数学ではあまり教えません。各分野のポイントはしっかり教えて、プリントでの問題練習の時は生徒の皆さんの解答に丸付けをするだけです。間違った時は、もう一度考えてもらいます。必要に応じてヒントを出しますが、答えは教えません。生徒の皆さんにしっかり考えて欲しいからです。安易に教えることは彼らの思考力を伸ばすことにはならないと信じています。ヒントの出し方は生徒さんによって異なります。どこまで教えるかは難しい判断です。
英語の授業のやり方は数学とは全く違います。各分野のポイントを説明した上で問題練習をして答え合わせをするやり方で、6名までの生徒さん全体を引き上げます。以上の数学と英語の授業のやり方は中学クラスのもので、高校クラスの授業のやり方はそれぞれ異なります。
2023年8月17日
日本経済新聞のスポーツ面に「悠々球論」というコラムがあり、野球評論家の権藤博さんが担当されています。権藤さんはプロ野球中日で活躍し、引退後は中日、近鉄、ダイエーで投手コーチをされ、最後は横浜の監督をされました。「悠々球論」はおそらく2週間毎の掲載ですが、人間観察力に長けている権藤さんのコラムは毎回興味深いです。
先週木曜日(8/10)の同欄のタイトルは「人の痛み知る監督の采配」で、広島の新井貴浩監督に関する文章でした。新井監督は試合状況のいい時も悪い時も、ベンチで穏やかな笑みを浮かべているそうです。もう君たちに任せた、といわんばかりの悟った笑顔がいいと述べています。新井監督自身が現役時代にとても苦労したので、それが選手への「ダメもとでいいんだよ」という思いやりになって表れていると分析されています。
「人の痛み知る」という言葉にハッとしました。中高生の皆さんに安心感を与えるため明るくどっしりと構えているつもりですが、痛みを知るレベルにまで至っているのであろうか… 権藤さんのコラムは私の心構えに良い刺激を与えてくれました。新井監督の穏やかな笑みを参考にしたいと思います。
高校生の皆さんとは全国模試が戻ってきた時に30分の時間を取って個別に面談しています。もうすぐ7月の模試結果について皆さんと面談しますから、人の痛みを知るというポイントは忘れないようにしたいと思っています。彼らの意見、気持ちを十分尊重するつもりです。ただし、本年6月22日の本欄「どこまで言うか」で述べた通り、生徒の皆さんの目標を実現させるためには強く言わなければならないこともあります。この辺りのバランスが非常に難しいです。
先週木曜日(8/10)の同欄のタイトルは「人の痛み知る監督の采配」で、広島の新井貴浩監督に関する文章でした。新井監督は試合状況のいい時も悪い時も、ベンチで穏やかな笑みを浮かべているそうです。もう君たちに任せた、といわんばかりの悟った笑顔がいいと述べています。新井監督自身が現役時代にとても苦労したので、それが選手への「ダメもとでいいんだよ」という思いやりになって表れていると分析されています。
「人の痛み知る」という言葉にハッとしました。中高生の皆さんに安心感を与えるため明るくどっしりと構えているつもりですが、痛みを知るレベルにまで至っているのであろうか… 権藤さんのコラムは私の心構えに良い刺激を与えてくれました。新井監督の穏やかな笑みを参考にしたいと思います。
高校生の皆さんとは全国模試が戻ってきた時に30分の時間を取って個別に面談しています。もうすぐ7月の模試結果について皆さんと面談しますから、人の痛みを知るというポイントは忘れないようにしたいと思っています。彼らの意見、気持ちを十分尊重するつもりです。ただし、本年6月22日の本欄「どこまで言うか」で述べた通り、生徒の皆さんの目標を実現させるためには強く言わなければならないこともあります。この辺りのバランスが非常に難しいです。
2023年8月10日
中3クラスの夏期講習は順調に進んでいます。3週間前の本欄でご紹介した通り、数学は方程式応用問題、1次関数と三角形の合同の証明の3つに特化して問題プリントを何枚もこなしてきました。1次関数の問題を解き終わった時には、解法パターンをホワイトボードに書いて説明し、生徒の皆さんにはノートに書き写してもらいました。
1次関数は3つの分野の中では最も配点が大きいので、特に重要な分野です。様々な問題がありますが、幾つかの解法パターンがあります。授業では6つの解法パターンを説明しました。プリントにあった問題を使って説明したのでパターンをしっかり理解してくれたと思います。ある問題では、6つのパターンの内の2つのパターンを使って解きました。目の付け所を説明した上で解く手順を説明しました。
このような教え方の背景には私自身の経験があります。高校時代に「解法のテクニック」(矢野健太郎著)という参考書を使っていました。数学が好きな高校生に人気があった参考書です。因みに、私は、数学が好きで理数科に入りました。(高3になる時に転校して文系に替わりました。) その本を勉強して様々な解法パターンを身に付けました。私にとって忘れられない参考書です。
数学の問題を解く際の目の付け所のパターンを数多く習得するという勉強の仕方は高校の数学につながります。生徒の皆さんが高校に進み、チャート式やフォーカスゴールドのような参考書を使って勉強する時に、中3の夏期講習で1次関数の解法パターンをノートに書いたなぁ~と思い出すのではないかと思います。
夏期講習の数学は宿題形式で問題練習を行ったので非常に順調に進行しました。夏期講習終盤の50分総合問題練習の回数を予定より増やせそうです。総合問題練習の回数を増やせば、生徒の皆さんの経験値が上がります。経験値が上がればテストで失敗する確率が小さくなります。3回の予定を4回に増やして模試過去問に挑戦した上で、今月末の模試、学校の実力テストに臨みます。
1次関数は3つの分野の中では最も配点が大きいので、特に重要な分野です。様々な問題がありますが、幾つかの解法パターンがあります。授業では6つの解法パターンを説明しました。プリントにあった問題を使って説明したのでパターンをしっかり理解してくれたと思います。ある問題では、6つのパターンの内の2つのパターンを使って解きました。目の付け所を説明した上で解く手順を説明しました。
このような教え方の背景には私自身の経験があります。高校時代に「解法のテクニック」(矢野健太郎著)という参考書を使っていました。数学が好きな高校生に人気があった参考書です。因みに、私は、数学が好きで理数科に入りました。(高3になる時に転校して文系に替わりました。) その本を勉強して様々な解法パターンを身に付けました。私にとって忘れられない参考書です。
数学の問題を解く際の目の付け所のパターンを数多く習得するという勉強の仕方は高校の数学につながります。生徒の皆さんが高校に進み、チャート式やフォーカスゴールドのような参考書を使って勉強する時に、中3の夏期講習で1次関数の解法パターンをノートに書いたなぁ~と思い出すのではないかと思います。
夏期講習の数学は宿題形式で問題練習を行ったので非常に順調に進行しました。夏期講習終盤の50分総合問題練習の回数を予定より増やせそうです。総合問題練習の回数を増やせば、生徒の皆さんの経験値が上がります。経験値が上がればテストで失敗する確率が小さくなります。3回の予定を4回に増やして模試過去問に挑戦した上で、今月末の模試、学校の実力テストに臨みます。